神話・宗教・伝説 最強ランキング TOP100
世界の神話・宗教・伝説に登場する最強の神々や怪物、英雄たちを強さ順にランキングした本を執筆しました!
もちろん、ランキングは私の主観などが多分に入っていますが、それでもランキングの理由は各神話などの逸話を踏まえたものにしているため、それなりの納得感はある一冊だと思います。

今回は本のランキングに登場しているキャラクターを一部紹介したいと思います。
もちろん、今回挙げたキャラクター以外もたくさんランキングに登場するので、神話や宗教、伝説などに興味がある人には気に入ってもらえる一冊だと思いますよ!
38位:ヒラニヤカシプ(インド神話)


概要
ヒラニヤカシプはインド神話における「チート・オブ・チート」と言っても過言ではない力を有しており、「神に、アスラに、人に、獣に、昼の間に、夜の間に、家の中でも外でも、地上でも空中でも、どんな武器でも殺されない体」という加護をブラフマー神から貰っています。
インド神話では神からの攻撃無効や特定の相手に対して圧倒的に有利になるような加護はいくつもありますが、ここまで念には念を入れた加護はヒラニヤカシプくらいであり、インフレが凄まじいインド神話の中でも耐性だけなら無敵と言っても良い存在です。
と言うか、これほどチートな加護を授けられる、ブラフマーが凄すぎるとも言えますね。
ヒラニヤカシプは事実上の完全無敵の加護を活用して、天界のインドラと他の神々を打倒して、三界を支配したとされています(インドラを噛ませ犬にした一人)。
しかし、自分の息子であるプラフラーダが宿敵であるヴィシュヌを信仰したために、激怒してその信仰を捨てるように問い詰めました。
その瞬間、ヴィシュヌの化身の一つであるナラシンハが現れ、一撃でヒラニヤカシプを殺してしまいました。
ナラシンハは上半身が獅子、下半身が人間の人獅子であったため、「神・アスラ・人・獣」のいずれにも該当せず、更に攻撃した時刻が昼でも夜でもない「夕方」であり、更に更に地上でも空中でもない「相手の膝の上」に乗ったうえでの攻撃であり、最後に武器ではなく「素手」で攻撃したため、加護による守りが発動しなかったとされています。
逆に言うと、ヴィシュヌほどの神であっても、ここまで徹底した対策をした攻撃じゃないと倒せないと考えると、この加護の無敵さが良く分かるかと思います。
ランキングの理由
ヒラニヤカシプは加護があまりにもチートすぎて、今回のランキングに登場するほぼすべての存在が倒せない相手と考えられます。
倒せるとしたら、ブラフマーの加護を無視できる存在、つまりは宇宙の法則を無視できる水準の力が必要と考えられ、問題なく倒せるとしたらブラフマー以上のランキング最上位勢だけとなってしまいます。
ただ、ヒラニヤカシプの防御面は優れていても、攻撃面はそこまで圧倒的な力はないと考えられ、恐らく素の実力はインドラと同程度か少し上というところだと思われます。
そう考えると、破壊神クラスの力を持った存在であれば、直接的に倒せなくても間接的に倒す(無力化する)方法はいくらでもあると予想され、それらを踏まえるとランキングではこの位置が妥当と判断しました。
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