神話・宗教・伝説 最強ランキング TOP100
世界の神話・宗教・伝説に登場する最強の神々や怪物、英雄たちを強さ順にランキングした本を執筆しました！
もちろん、ランキングは私の主観などが多分に入っていますが、それでもランキングの理由は各神話などの逸話を踏まえたものにしているため、それなりの納得感はある一冊だと思います。
今回は本のランキングに登場しているキャラクターを一部紹介したいと思います。
もちろん、今回挙げたキャラクター以外もたくさんランキングに登場するので、神話や宗教、伝説などに興味がある人には気に入ってもらえる一冊だと思いますよ！
５８位：哪吒（なた、なたく）（中国神話）
概要
哪吒は中国神話の道教や『西遊記』に登場する美少年の姿をした戦神であり、人間の母親が３年６ヶ月という異常に長い妊娠期間を経て生んだとされる、神仙のような子どもであったとされています。
生まれて５日後には東海龍王の領域に踏み込み、それから数日で九匹の龍と東海龍王を殺したとされています。
その後も魔物たちの首領の一人でもある石記娘々（せっきにゃんにゃん）の子どもたちや軍勢を全て倒してしまうなど、幼い子どもでありながら凄まじい力を誇っていました。
しかし、そのような乱暴な振る舞いよって多くの命を奪ってしまった哪吒は責任を感じて、自ら肉体を削ぎ落として死を選びますが、彼の力を認めた釈迦如来は蓮の化身として哪吒を蘇らせました。
後世では蓮の化身として蘇った哪吒は不死身となり、人間ではないためあらゆる毒などが通用しない存在となったとされています（神に昇格したと考えられる）。
哪吒は中国神話の中でも非常に数多くの装備品を使いこなす存在であり、「火尖槍」は強力な火の力を宿した長い槍で、切っ先に触れただけであらゆるものが焼け焦げるほどの威力があり、実際の神話でも数多の敵をこの槍で屠りました。
もう一つのメイン武器である「乾坤圈」は大きなチャクラムのような円盤武器で、投げれば高速で自在に飛び回り、当たれば山は崩れ、海は裂けるという程の凄まじい破壊力があります。
「混天綾」は赤い絹のような布で、相手を包んで拘束したり、展開して相手の攻撃を遮断することも出来るとされています。
「風火輪」は両足に装着する二つの輪状の乗り物とされ、空中を高速で駆けることが出来るようになり、一瞬で千里を駆けることも可能と言われています。
これら以外にも斬妖剣や砍妖刀といった様々な武具を使いこなし、更には強力な神通力も持ち合わせており、文字通りあらゆる相手にも対応出来る非常に多芸な神といえます。
ランキングの理由
哪吒は中国神話の中でも非常に有名でかつ人気のある戦神で、神話上でも龍王や牛魔王を始めとする数多の魔王達を倒したとされるほどに圧倒的な強さを誇ります。
また、三面六臂の神通力を使うことで３つの頭と６本の腕を持った異型の姿を取り、その状態で振るわれる武器は兵器の雨のように相手に降り注いだとされるほどであり、並の戦神達では勝負にならないほど圧倒的な存在であることが分かります。
しかし、西遊記で孫悟空と戦った際には真っ向勝負ではほぼ互角に立ち回っていましたが、孫悟空の分身の術によって不意打ちを受けて敗北し、二度目の戦いでも身外身の術を破れずに敗北したことから、明確に孫悟空よりも格下の扱いを受けています。
この結果を踏まえると、他神話の戦神たちを圧倒できるほどのスペックはあるものの、孫悟空ほどの最上位レベルの強さを誇る相手には一歩届かない強さだと判断しました。
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