神話・宗教・伝説 最強ランキング TOP100
世界の神話・宗教・伝説に登場する最強の神々や怪物、英雄たちを強さ順にランキングした本を執筆しました!
もちろん、ランキングは私の主観などが多分に入っていますが、それでもランキングの理由は各神話などの逸話を踏まえたものにしているため、それなりの納得感はある一冊だと思います。

今回は本のランキングに登場しているキャラクターを一部紹介したいと思います。
もちろん、今回挙げたキャラクター以外もたくさんランキングに登場するので、神話や宗教、伝説などに興味がある人には気に入ってもらえる一冊だと思いますよ!
61位:アマテラス(日本神話)


概要
アマテラスは日本神話における「最高神」です。イザナギから生まれた神々の中で最高の神格を誇る「三貴神(みはしらのうずのみこ)」であり、太陽の女神でもあります。
彼女は神々の住まう高天原(たかまがはら)を統治する神であり、地上世界を含む世界全体の秩序を守る役割を担っています。
また、日本の象徴でもある天皇家はこのアマテラスの子孫とされており、皇祖神でもあります。
尚、彼女が直接戦う場面は神話上で一度も存在しません(そもそも日本神話自体に神々が戦うシーンはほとんど無い)が、アマテラスが持つ権能の大きさが分かるシーンとして「天岩戸隠れ(あまのいわとがくれ)」が挙げられます。
アマテラスが弟であるスサノオが横暴な振る舞いを繰り返していたことに怒り、天岩戸という洞窟の中に引きこもってしまった事件ですが、アマテラスが引きこもったのと同時に太陽が消えてしまい、世界が闇に閉ざされたというものです。
このことから分かる通り、アマテラスは神話上で太陽を管理する神というよりも、「太陽そのもの」のような扱いを受けています。
ランキングの理由
アマテラスも特に評価が難しい神であり、日本神話の最高神であるため神話上の格としてはギリシア神話のゼウス、エジプト神話のラー(もしくはアメン)、北欧神話のオーディン等と同格の存在ということです。
しかし、日本神話は神々が戦ったりする場面が極端に少なく、アマテラス本人も弟のスサノオが高天原で暴れていたのを直接罰するのではなく、怒って洞窟に引きこもるという現代日本人のような行動を取ります。
これは「八百万の神(やおよろずのかみ)」が調和し合うことこそが重要と考える日本という国の文化と宗教観が反映されているのだと言われています。
ランキングの順位の話しに戻しますが、アマテラスのように全く戦闘描写は無い神は今回のランキングの対象外にすることも考えましたが、流石に神話の最高神について全く触れないのも問題と考えて何とかランキングに当てはめてみました。
アマテラスの強さの根拠となる材料は「日本神話の最高神」「太陽そのものと言える権能」「日本神話の最高格である三貴神の一柱」「同じ三貴神の一柱であり神格は最強の武神スサノオと同格以上」といったものでしょうか。
ちなみにスサノオとのエピソード内でスサノオが高天原に来た際には、弟が攻め込んできたのかと誤解して、武装して迎えたとされているので、アマテラスは全く戦えない訳では無いのは確実です。
基本的に神話では神格やヒエラルキーが高いほど強い神である傾向があるのですが、日本神話の場合はそれだけだと判断が難しいです。
それでも力の弱い神が最高神として神々に認められる訳が無いですし、日本神話最強の武神スサノオと同じ三貴神のため持っている力は近い水準のはず、何よりも太陽そのものとされる権能を本気で戦闘に使った場合、戦神クラスの神々では勝負にすらならずに滅ぼせる可能性が高いと考えます。
それらを考慮した結果、ランキングの順位としてはこの位置としました。
ちなみに日本神話の神々は荒魂(あらみたま)・和魂(にぎみたま)を持つとされており、これは神々には「荒々しい側面」と「平和的な側面」があるというものです。
神話内ではアマテラスは「平和的な側面」ばかり見せていますが、恐らく戦いとなれば「荒々しい側面」が発揮されることになる可能性が高いです。
もし、アマテラスが神話内で荒魂によって、圧倒的な力を示すシーンが出てきていたのであれば、ランキング順位も変わってきたでしょうし、アマテラスの本当の力はゼウスやラーにも引けを取らないのかもしれません。
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