【Bakinでアクションゲーム開発】画面上にミニマップと簡易マップを表示させる方法

Bakin

Bakinでミニマップを表示する

前回の記事で画面上に味方や敵のHPバーを表示させる方法について解説しました。

今回の記事では同じくレイアウトツールの機能の中で、アクションゲーム等には大抵用意されている「ミニマップ」を実装する方法について解説したいと思います。

一応、公式Wikiにもミニマップの表示方法については少し記載が有るので、こちらも目を通してみてください。

ミニマップの表示方法

ミニマップの表示と言っても実際は大して難しいことは無く、前回の記事で解説した「イベント用フリーレイアウト」を使えば簡単に実装出来ます。

先ずはBakinのマスターメニューから「レイアウトツール」を選択し、「イベント用フリーレイアウト」「レイアウト追加」でミニマップ表示という名称でレイアウトを追加します。
追加したレイアウトに「レイアウトパーツ」から「+パーツ」ボタンを押して、新規パーツの追加を行います。

追加するパーツは「ゲーム全般」タブの中にある「ミニマップ」を選択して下さい。

「ミニマップ」を選択したら、「OK」を押して追加してください。
そうすると、プレビュー画面の左上にミニマップが追加されたことが分かると思います。
そのままのサイズでは使い辛いため、次のように位置を右上に変更し、サイズも少し大きく設定してみます。
ミニマップのレイアウト追加が終わったら、前回の記事と同様に「コモンイベント」「イベント用フリーレイアウト」の追加表示の処理を入れてみましょう。
この設定で実際にゲームを開始すると、画面の右上にミニマップが表示されたことが確認できました。

表示されたものを見ると察すると思いますが、Bakinのミニマップは正直クオリティがかなり微妙です。

このミニマップを表示してもほとんど情報を得ることは出来ないのですが、後で説明するひと手間を加えることで、多少はミニマップとして活用できるようになります。
また、ミニマップの表示に関しては「ゲーム定義」「ルールと描画」の右側にある、「現在値マップの表示設定」で調整することが可能です。

例えば、「プレイヤーアイコンを回転する」を有効にすることで、プレイヤーの向きに合わせてプレイヤーのアイコンを回転させることが出来ます。

他にも「オートマッピングを使用する」を有効にすれば、ミニマップが移動した範囲に合わせて徐々に表示されていくような、マップ探索要素を持たせることが出来ます。

「1地形のあたりの描画サイズ」は小さくすることで、ミニマップの表示エリアを狭く(拡大)することができ、逆に大きくすることで表示エリアを広く(縮小)することが出来ます。

あとは通行可能な地形の表示色と通行不可の地形の表示色を自由に変更することが出来るようになっています。

これらの設定を調整することで、よりゲームに適したミニマップの表示にすることが出来ます。

簡易マップの表示方法

ミニマップとは別に「簡易マップ」というものも、Bakinには実装されています。

簡易マップはミニマップと違って、マップ全体を地形の高低差に合わせて色付き表示する機能となっています(ミニマップはプレイヤー周辺のマップ)。

表示方法はミニマップとほぼ同じで、レイアウトツールのレイアウトパーツで、ミニマップの上にあった「簡易マップ」を選択することで表示できます。
そうすると、レイアウトのプレビュー画面の左上に小さく簡易マップが表示されます。
このままだと分かり辛いので、サイズを次のように少し大きくすれば、実際のゲーム画面でも見やすくなります。
実際にゲーム画面に表示してみると、次のようになります。

ミニマップと比べてマップの地形の色と、高低差が反映されたマップが表示されていることが分かります。

これだと簡易マップだけで良いのではないかと思ってしまいますが、ミニマップは次に解説するモンスターや宝箱を表示する機能が有るので、ちゃんと差別化されています。

ミニマップに敵や宝箱のアイコンを表示する

ミニマップは簡易マップと比べて見辛く、下位互換のような機能に見えてしまいますが、実はミニマップには敵や宝箱等のアイコンを表示する機能が有ります。

その機能を使うためには先ず「ゲーム定義」「システムリソース」を開き、「現在値マップ」の欄にある「イベント画像」を設定する必要があります。
ここで登録するイベント画像は自分で用意する必要があるのですが、今回は簡単に16×16のドット絵で作成した赤い丸の画像を登録してみます(ペイント等で誰でも作成できると思います)。

この登録した赤い丸を敵キャラクターに設定することで、ミニマップ上で敵キャラクターを赤い丸で表示することが出来ます。
そして、対象とする敵キャラクターの「キャストイベント」を開き、「グラフィック設定」にある「マップ表示用画像」にゲーム定義に登録した赤い丸を設定します。
この状態でゲームを実行すると、ミニマップ上に敵キャラクターが赤い丸で表示されたことが分かると思います。

そして、簡易マップの方では特に赤い丸が表示されていないことも併せて確認が出来ます。
同じ方法で宝箱をカスタムイベントとして作成し、ゲーム定義に黄色の菱形を登録したうえで、宝箱のマップ上の表示に設定すれば、次のように敵キャラクターと表示分けすることも可能です。
個人的にはミニマップだけでなく、簡易マップの方にもこの画像表示機能付けても良かったんじゃないかと思うのですが、Bakin的には2つのマップを使い分けて欲しいのでしょう。きっと。

まとめ

今回は前回に引き続いて、レイアウトツールの有効活用方法に関する解説記事を書きました。

個人的にはBakinのミニマップは見栄えがよろしくないので簡易マップの方がお勧め機能ではありますが、簡易マップでは敵や宝箱を表示分け出来ないのがネックになっています。

ここら辺は今後Bakinがもう少しマップ機能を力を入れて良い感じにしてくれるのを待つしかないかなぁといった状況かと思います。

今後もBakinでゲームを作成する方法は解説していきたいと思いますので、興味があれば閲覧ください。

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