神話・宗教・伝説 最強ランキング TOP100
世界の神話・宗教・伝説に登場する最強の神々や怪物、英雄たちを強さ順にランキングした本を執筆しました!
もちろん、ランキングは私の主観などが多分に入っていますが、それでもランキングの理由は各神話などの逸話を踏まえたものにしているため、それなりの納得感はある一冊だと思います。

今回は本のランキングに登場しているキャラクターを一部紹介したいと思います。
もちろん、今回挙げたキャラクター以外もたくさんランキングに登場するので、神話や宗教、伝説などに興味がある人には気に入ってもらえる一冊だと思いますよ!
1位:唯一神(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教など)


概要
唯一神(ゆいいつしん)はユダヤ教、キリスト教、イスラム教などの一神教において、この世の全てを創造し、全てを支配する存在とされています。
これらの宗教はアブラハム(もしくはイブラヒム等)という預言者が信仰の祖とされるもので、現代ではいくつもの宗教に別れてしまっていますが、本質的に信仰している対象は「この世にただ一柱だけ存在する本物の神(唯一神)」と同じなのです。
それでも宗教として別れてしまっているのは、神話や教えの解釈の違いであったり、歴史的な背景があったりなど様々です。
唯一神の名前を「ヤハウェ」と認識している人が多いかもしれませんが、厳密には少し違っていて、モーセ(もしくはモーゼ)が神に名を尋ねたときに神は「אהיה אשר אהיה」と答えており、この言葉は「私は在る」という意味です。
そして、この神の発した言葉から、神の名前として後の旧約聖書の中でヘブライ語の「יהוה(YHWH)」(「在る」という意味)と表記したことによって、「ヤハウェ」や「エホバ」のように呼ばれるようになりましたが、ヘブライ語の表記は母音が分からないため、「ヤハウェ」や「エホバ」のどちらが正しいのか、それ以外の発音(ヤーヴェなど)が正しいのか等は現状分からなくなっています。
なので、厳密には神が名乗った名を現代の人間視点で表現したのが「ヤハウェ」という感じでしょうか。
尚、旧約聖書の中にある「モーセの十戒」に「神の名前をみだりに唱えてはならない」というものがあるために「ヤハウェ」のような名前すら言葉にしないのが一般的です。
その代わりにユダヤ教では「アドナイ(主)」「ハシェム(御名)」、キリスト教では「ゴッド(神)」「ロード(主)」、イスラム教では「アッラー(神)」などの名で呼ばれることが多いですが、いずれも唯一神のことを指しています。
例外的にキリスト教だけは「イエス・キリスト(ロゴス)」や聖霊も唯一神と同じ存在(三位一体)であるとしており、イエス・キリストと呼んだ場合も唯一神を指していることになります(どちらかというと人間状態の時を指すことが多いのですが)。
唯一神の力は一言で言えば「無限」であり、全てのものを創造し、破壊し、操作し、支配することができるとされています。
更には時間や空間を超越し、過去・現在・未来を全て見通すことができる全知全能の存在でもあります。
まさしく、権能は無限であり、唯一神が望むことは必ず実現するため、あらゆる存在の上位に立つ究極の存在とされています。
聖書などではたった一言の「光あれ」によって宇宙に光を生み出したり、ノアの大洪水やソドムとゴモラの滅亡などの際には洪水で簡単に人類を滅ぼしたり、都市に天から火を降らせて滅亡させています。
ランキングの理由
唯一神は文字通りの「完全な全知全能」であり、実現できないことなどこの世に存在しないという「無限の力」を持っています。
言ってしまえば、これまでランキングに出てきた神々などの力はすべて単独で実現可能なはずであり、それ以上のこともやろうと思えば簡単に出来ます。
正直、このランキングを作り始めた最初から1位が絶対視されていた存在で、他の神話が様々な神々に権能を分散させている中で、唯一神は全ての役割や権能を単独で担っている時点で決定的な差があります。
ただ、2位や3位も唯一神に限りなく近い存在であるため、どちらが格上なのかと問われるとかなり難しい判断が必要とはなりますが、在り方を考えればこの世の全てものから完全に独立した存在である唯一神の方が絶対的であろうと私は考えています。
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