【神話・宗教・伝説 最強ランキング】13位:ゼウス(ギリシア神話)の紹介

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神話・宗教・伝説 最強ランキング TOP100

世界の神話・宗教・伝説に登場する最強の神々や怪物、英雄たちを強さ順にランキングした本を執筆しました!

もちろん、ランキングは私の主観などが多分に入っていますが、それでもランキングの理由は各神話などの逸話を踏まえたものにしているため、それなりの納得感はある一冊だと思います。
今回は本のランキングに登場しているキャラクターを一部紹介したいと思います。

もちろん、今回挙げたキャラクター以外もたくさんランキングに登場するので、神話や宗教、伝説などに興味がある人には気に入ってもらえる一冊だと思いますよ!

13位:ゼウス(ギリシア神話)

概要

知らない人はいないであろう世界の神話史上最大級のビッグネームであり、ギリシア神話における最高神がゼウスです。

ゼウスはギリシア神話の神々であるオリュンポス十二神の長であり、「神々の王」として神話上でも「全知全能」の別格の存在として扱われる神です。

ただ、「全知全能」という割には神話上での描写においてすら、全く全知でも全能でも無いのでツッコミどころは結構あります。

ゼウスの強さが際立つエピソードとして特に大きなものが3つあり、1つ目はゼウスの親世代であるティターン神族との大戦争「ティタノマキア」、2つ目は巨人族との大戦争「ギガントマキア」、3つ目はギリシア神話最強の怪物「テュポーンとの戦い」です。

「ティタノマキア」ではゼウスの父であるクロノスが率いるティターン神族と10年に渡って戦い続けましたが、お互いが不死身のため膠着状態が続いていました。

しかし、ガイアの助言に従って救出したヘカトンケイルやキュクロープス達に「ケラウノス(雷霆)」を作ってもらい、このケラウノスを使ったときのゼウスの力は見渡す限りの天地を逆転させ、全宇宙(天界、地上界、冥界)を焼き尽くし、宇宙の根源であるカオスすら滅ぼすほどであったとされています。

このケラウノスの力やヘカトンケイル達の活躍もあって、ゼウスはクロノス達を打ち倒すことが出来ました。

「ギガントマキア」ではゼウスに不満を持っていたガイアが巨人族(ギガースもしくはギガンテス)を使って戦争を起こしました。

巨人族は「神には殺されない」という能力を持っており、山すら簡単に投げ飛ばすほどの怪力を持っていたため、神々にすら脅威の敵でした。

しかし、戦争ではゼウスのケラウノスの攻撃で巨人族の大半が戦闘不能に追い込まれ(殺せないだけで戦闘不能には出来た)、倒れたところを人間のヘラクレスによって殺されることで、巨人族は完敗した形となりました。

「テュポーンとの戦い」は「ギガントマキア」で大敗したガイアが最後の望みを託して生み出した、ギリシア神話最強の怪物「テュポーン」がオリュンポスに戦いを仕掛けたときのことです。

テュポーンは巨人と比較してもあまりにも巨大であり、その体は星に頭がぶつかるほど高く、腕を伸ばせば世界の東西の端まで届いたとされています。

テュポーンがオリュンポスに迫ってくるのを見た神々はあまりの存在に恐怖してみんな逃げ出してしまいましたが、ゼウスだけはその場に留まり迎え撃ったとされています。

そして、ゼウスとテュポーンの一騎打ちはあまりに激しく、全宇宙が焼き尽くされて崩壊するほどの戦いであったとされています。

結果はまさかのゼウスの負けであり、ゼウスは手足の腱を切り落とされて洞窟に閉じ込められてしまいました。

ですが、ヘルメスとパーンがゼウスを救出し、ゼウスは再度テュポーンとの一騎打ちを行い、最後にはテュポーンを倒して封印することに成功しました。

一応補足しておきますが、ギリシア神話の宇宙(コスモス)という言葉は「秩序ある世界」のことを指しており、現代人の認識している宇宙ほどの規模感ではありません。

ランキングの理由

ゼウスはギリシア神話の神々の中でも圧倒的に突出した強さを誇り、その力は宇宙(コスモス)を崩壊させるほどに規格外です。

また、テュポーンとの戦いでは遠距離ではケラウノスを使った雷攻撃を主軸にし、接近戦ではアダマスの鎌を使ってテュポーンの肩に生えている100の蛇の頭を切り裂いていたとされており、雷だけに頼った戦い方をする訳でもありません

テュポーンは超巨体から万物を焼き滅ぼす火炎を撃ち出していましたが、ゼウスに致命打は入っていないようなので、恐らくはケラウノスと相殺&アイギスによって攻撃の大半は無効化されていると考えられます。

テュポーンとの初戦で敗北した原因は接近戦でテュポーンに掴まれてしまい、純粋な怪力勝負で敗れたためとされており、宇宙規模の戦いも最後はパワーが物を言うのだなと思いました(小並感)。

再戦時はケラウノスを中心とした戦いで優勢だったようなので、遠距離戦はゼウスが若干有利、接近戦はテュポーンが若干有利くらいの互角の勝負であったようですね。

一度負けているとは言え、相手が規格外の怪物テュポーンであるため、ゼウスの評価はあまり落ちないと言えるでしょう。

ゼウスは攻撃面に関しては疑う余地のないほどの力を持っており、全宇宙(天界、地上界、冥界)を破壊できるほどです。

一方で不死性については若干弱い部分が在ると感じます。

その理由として、テュポーンとの戦いで不死身のため殺されてはいないものの、手足の腱を切り落とされて監禁されています。

そのため、実質的に無力化出来てしまう時点で、概念レベルで死の無い存在と違って対処は可能であることが分かります。

それに他のギリシア神話の神々同様にタルタロスに閉じ込められれば事実上の封印状態にも出来るはずですし、そもそもケラウノス等の装備を奪えば、宇宙破壊レベルの力は使えなくすることも出来ます。

このように対処方法がいくつも思いつく時点でランキング最上位勢と比較すると一枚格が落ちる印象は否めないと考えます。

とは言え、攻撃面は圧倒的であり、死の概念がない相手でも世界破壊規模の攻撃に耐えられなければワンサイドゲームに出来るかつ、完全不死の相手にもケラウノスの攻撃なら通用する可能性もあることから、ランキングの順位としてはこの位置が適切と判断しました。

【神話・宗教・伝説 最強ランキング】最強の神、怪物、英雄がこの一冊を読めば全部分かる! – センコの活動記録

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