神話・宗教・伝説 最強ランキング TOP100
世界の神話・宗教・伝説に登場する最強の神々や怪物、英雄たちを強さ順にランキングした本を執筆しました!
もちろん、ランキングは私の主観などが多分に入っていますが、それでもランキングの理由は各神話などの逸話を踏まえたものにしているため、それなりの納得感はある一冊だと思います。

今回は本のランキングに登場しているキャラクターを一部紹介したいと思います。
もちろん、今回挙げたキャラクター以外もたくさんランキングに登場するので、神話や宗教、伝説などに興味がある人には気に入ってもらえる一冊だと思いますよ!
16位:ケツァルコアトル(アステカ神話)


概要
ケツァルコアトルはアステカ神話における最高神の一柱であり、風・知識・創造・農耕などの様々な分野を司る神です。
名前は古代ナワトル語で「羽毛ある蛇」を意味し、その姿は巨大な有翼の蛇として描かれています。
神話では原初の神オメテオトル(もしくはトナカテクトリ)が生み出した最初の四神の一柱であり、同じ四神の一柱であるテスカトリポカとライバル関係となっています。
アステカ神話は太陽の世界と呼ばれる時代が現代までで五つあり、第一の太陽の時代にケツァルコアトルを含む四神が、シパクトリという怪物の遺体を使って世界を創造しました。
第一の太陽の時代ではテスカトリポカが世界の主神でしたが、ケツァルコアトルが空からテスカトリポカを突き落として入れ替わろうとしました。
また、第二の太陽の時代ではケツァルコアトルが主神として世界を管理していましたが、テスカトリポカが人間を全て猿に変えてしまったために、強烈な嵐を吹き荒らして世界を滅ぼしたとされています。
また、テスカトリポカに騙されてお酒を飲んで酩酊した際の逸話では、自分の行いを恥じたケツァルコアトルは自らに火を付けて明けの明星になった(死んだ)と言われています。
しかし、いずれまた戻って来るとも言われており、このことからケツァルコアトルは創造と破壊を繰り返すアステカ神話を表す代表的な神とも言えます。
ランキングの理由
ただでさえ神話のスケール感が大きいアステカ神話の中で最高位の力を持っている神の一柱がケツァルコアトルです。
シパクトリという世界を創造出来るほどの巨大な怪物を討伐し、創造した世界でさえ気に入らなければ簡単に滅ぼせるだけの力を持っていることからも分かる通り、並の破壊神等とは隔絶した力を持っています。
加えて、死んでも戻って来るという逸話があるように、「本質的な意味での死」は恐らく存在しないであろうことも分かります。
これらのことから、力の強さも死という概念自体が基本的に存在しないという非常に高い神格を考えても、ランキングではこの位置が妥当と判断しました。
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