【神話・宗教・伝説 最強ランキング】27位:ティアマト(メソポタミア神話)の紹介

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神話・宗教・伝説 最強ランキング TOP100

世界の神話・宗教・伝説に登場する最強の神々や怪物、英雄たちを強さ順にランキングした本を執筆しました!

もちろん、ランキングは私の主観などが多分に入っていますが、それでもランキングの理由は各神話などの逸話を踏まえたものにしているため、それなりの納得感はある一冊だと思います。
今回は本のランキングに登場しているキャラクターを一部紹介したいと思います。

もちろん、今回挙げたキャラクター以外もたくさんランキングに登場するので、神話や宗教、伝説などに興味がある人には気に入ってもらえる一冊だと思いますよ!

27位:ティアマト(メソポタミア神話、バビロニア神話)

概要

ティアマトはメソポタミア神話に登場する原初の海の女神であり、夫であるアプスーと共に次世代の神々をすべて生み出した母なる存在です。

メソポタミア神話の初期(シュメール神話)では原初の海とは「ナンム」のことでしたが、メソポタミア神話の後期(バビロニア神話)では原初の海の女神として「ティアマト」が登場するようになりました。

女神とはされていますが、その姿は竜のようなものとされることが多く、後に天地創造にも使われたほどの巨体であったとされています。

あるとき、ティアマトの夫であるアプスーは次世代の神々(息子や孫たち)が騒ぎばかり起こすのに苛立ち、神々を全て抹殺する計画を立てました。

しかし、計画はエアに見破られ、逆にアプスーは殺されてしまいました

更にはアプスーの亡骸の上で住居を建てたエアとその息子マルドゥクが遊び始めたので、流石のティアマトも切れて次世代の神々に対して戦争を起こしたとされています。

ティアマトは原初の混沌の力を持って11の怪物を生み出し、運命や世界の法則を決めることが出来る「天命の書版」を司令官のキングーに与え、更に配下の神々を従えて軍勢を作りました。

しかし、マルドゥクが率いる次世代の神の軍勢とティアマトの軍勢が戦い始めると、マルドゥクが圧倒的な力を見せつけることで、ティアマトの軍勢は恐れをなして逃げ出してしまいました

そのため、ティアマトは自らマルドゥクと一騎打ちをしましたが、マルドゥクの放った矢によってお腹を射抜かれたことでティアマトは死んでしまいました

ティアマトの亡骸は2つに裂かれ、それぞれが天と地になったという天地創造の話に繋がります。

ランキングの理由

メソポタミア神話におけるティアマトの戦いは描写が少なく、実際の大きさやどれくらいの力の規模があったのかはほとんど分かりません

しかし、いくつかの描写からティアマトの力を予想出来る部分はあります。

まず、ティアマトの体は天と地の材料になったというほどに巨大です。そう考えれば北欧神話最大級のヨルムンガンドと比較しても、なお巨大であろうと考えられます。

また、ティアマトの軍勢を見たときにマルドゥク以外の次世代の神々は恐慌状態に陥ったとされているので、少なくともマルドゥク以外の神々ではティアマトはどうすることも出来ない程に圧倒的な力を有していることが分かります。

メソポタミア神話の神々は別に弱いわけではなく、アダドのように人類くらいなら簡単に滅ぼせるだけの力を持った神もいるため、そんな神々ですら恐怖したティアマトの強さが分かるというものです。

更にティアマトは11の怪物を生み出しましたが、この怪物たちは神々にも劣らないほどに強力な力を持っていたとされています。

後はキングーに与えた「天命の書版(運命のタブレット)」は宇宙を支配する力があり、運命や世界の法則を書き換えたり、戻したりすることが可能とされており、以降の神話ではこのタブレットを使って、世界の法則を作っていったとされているほどに凄まじい力を持ったものです。

ただ、キングーがマルドゥクに怯えてほとんど使う間もなく捕まったようなので、完全に宝の持ち腐れで終わってしまっていました。

逆にティアマトの弱い点としては、普通にマルドゥクに一騎打ちで負けて殺されているところが挙げられます。

マルドゥクが強いから負けたというのはまだ良いですが、お腹を矢で射抜かれたことで死亡しているのはあまりに不死性が低すぎると感じます。

もちろん、マルドゥクの弓が神を殺せるレベルのものだったのは間違いないと思いますが、それでもいくらなんでも脆すぎるということで、やはり上位の破壊神の中では若干見劣りするのは否めません

それらを踏まえたうえで、ランキングの順位としてもこの位置で評価しました。

【神話・宗教・伝説 最強ランキング】最強の神、怪物、英雄がこの一冊を読めば全部分かる! – センコの活動記録

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