神話・宗教・伝説 最強ランキング TOP100
世界の神話・宗教・伝説に登場する最強の神々や怪物、英雄たちを強さ順にランキングした本を執筆しました!
もちろん、ランキングは私の主観などが多分に入っていますが、それでもランキングの理由は各神話などの逸話を踏まえたものにしているため、それなりの納得感はある一冊だと思います。

今回は本のランキングに登場しているキャラクターを一部紹介したいと思います。
もちろん、今回挙げたキャラクター以外もたくさんランキングに登場するので、神話や宗教、伝説などに興味がある人には気に入ってもらえる一冊だと思いますよ!
54位:マヒシャ(インド神話、ヒンドゥー教)


概要
マヒシャはインド神話に登場する強力なアスラであり、女神ドゥルガーとの戦いは現代でもヒンドゥー教のお祭りなどで語られています。
「マヒシャ」とは「水牛」を意味しており、半人半水牛の姿や完全な水牛の姿に変身することが出来、それ以外にも獅子や象、人間や霧のような実体の無い姿にまで変身出来たとされています。
マヒシャの最大の特徴として、ブラフマー神から「男の神々からは決して倒されない」という加護を授かっていたことです。
この加護のため、インドラをはじめとする天界の神々ですら彼を倒すことができず、天界はマヒシャに制圧されてしまったとされています(インドラを噛ませ犬にした一人)。
その加護を突破するためにデーヴァ神族が生み出したのが、戦闘女神ドゥルガーであり、ドゥルガーは9日間アスラ達を倒し続け、10日目にしてマヒシャも討ち取ったとされています。
ランキングの理由
マヒシャはブラフマーから与えられた「男の神々からは決して倒されない」という加護を持っており、インド神話に頻出する“条件付き無敵”の中でも強力な部類で、現実的に彼を倒せるのは女性神のみという存在でした。
加えて、マヒシャは直接戦闘能力も高く、水牛だけでなく獅子、象、人間、さらには霧のような姿にも変化しながら戦う戦術性の高さも見せています。
ドゥルガーとの戦いでは、最初は何度も変身を繰り返して優位に立ちますが、ドゥルガーが冷静に対応したことで、最終的に水牛の姿を貫かれて討たれたとされています。
加護が効かないうえに、インド神話でも最強格の力を誇るドゥルガー相手でも多少なりとも善戦できたことを考えれば、素の実力も非常に高いのは間違いないと思われますが、とは言っても加護がなければ天界の制圧などは出来なかったであろうとは予想されますので、そう考えると本来の実力的にはインドラと同等程度と考えるほうが自然だと判断し、この順位で評価しました。
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