神話・宗教・伝説 最強ランキング TOP100
世界の神話・宗教・伝説に登場する最強の神々や怪物、英雄たちを強さ順にランキングした本を執筆しました!
もちろん、ランキングは私の主観などが多分に入っていますが、それでもランキングの理由は各神話などの逸話を踏まえたものにしているため、それなりの納得感はある一冊だと思います。

今回は本のランキングに登場しているキャラクターを一部紹介したいと思います。
もちろん、今回挙げたキャラクター以外もたくさんランキングに登場するので、神話や宗教、伝説などに興味がある人には気に入ってもらえる一冊だと思いますよ!
64位:ヤマタノオロチ(日本神話)


概要
ヤマタノオロチは日本神話に登場する最大最強の怪物であり、八つの頭と八本の尾を持つ大蛇の姿をしていることで有名です。
怪物として扱われることが多いですが、元々は山神や水神であったとされ、人との子どもを作ったことも有るという説もあります。
ヤマタノオロチは「8つの谷8つの峰にまたがるほど巨大」とされ、推定の大きさは10km以上であることが予想されることからも、世界中の神話を全て合わせても規格外の大きさを誇る怪物です。
また、一説では毒の息を吐けるともされており、ヒュドラのような猛毒の力も併せ持つ可能性があります。
神話上では無類の酒好きという設定によって、酒を飲んで寝たところをスサノオに首と尾を一本ずつ落とされて殺されてしまうという、設定上は疑いようのない強キャラにも関わらず、かなり情けない倒され方をしています。
日本神話の戦闘は神々が本気で戦う場面はほとんど無く、このような油断を誘って倒すみたいなのが基本なので、強さが全くといっていいほど伝わらないんですよね。
尚、ヤマタノオロチの体内(尻尾)には日本神話における三種の神器の一つ「天叢雲剣(別名は草薙剣)」があったとされ、ヤマタノオロチの異常な大きさや力はこの神器が影響していたとも言われています。
ランキングの理由
ヤマタノオロチは出雲国付近の神族の娘を毎年生贄として食べており、それを神々が止められていないという描写からも分かる通り、並の神々ではどうすることも出来ない怪物であったことが分かります。
最大の特徴はあまりにも巨大すぎる体であり、全長10km以上の怪物は様々な神話の神々でも直接倒すのは非常に難しい相手であると思われます。
ギリシア神話の似たような怪物でヒュドラがいますが、ヒュドラの大きさはヘラクレスの戦っている描写を見ても大きくて数十メートルだとは思うので、サイズ感が全くといっていいほどに違います。
ただ、ヤマタノオロチは巨体以外の特徴は薄く、首と尾を全て落とされて殺されていることからも不死性はヒュドラ以下でしょうし、毒の描写も分かるレベルではほとんど無いため、あったとしてもヒュドラほど強くもないでしょう(スサノオが相手だから有効打になっていない可能性はありますが)。
直接的な戦闘能力は不明瞭な部分が多いですが、その巨体とスサノオ以外の神々が倒せなかったと考えれば、少なくとも普通の戦神では相手にならないでしょう。
ただ、巨体以外の武器がなければ上位の神格を持った神を倒すことは難しく、逆に上位神の攻撃を耐えきることも厳しいことが予想されることから、ランキングではこの位置にしました。
ただ、不死性や毒は特別なお酒で眠らされていたために発揮できなかった可能性もあるので、実際はもっと上位の力は持っていた可能性もありますが、神話上のエピソードが不足しているゆえにこれ以上は評価出来ないと言った形となります。
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