神話・宗教・伝説 最強ランキング TOP100
世界の神話・宗教・伝説に登場する最強の神々や怪物、英雄たちを強さ順にランキングした本を執筆しました!
もちろん、ランキングは私の主観などが多分に入っていますが、それでもランキングの理由は各神話などの逸話を踏まえたものにしているため、それなりの納得感はある一冊だと思います。

今回は本のランキングに登場しているキャラクターを一部紹介したいと思います。
もちろん、今回挙げたキャラクター以外もたくさんランキングに登場するので、神話や宗教、伝説などに興味がある人には気に入ってもらえる一冊だと思いますよ!
65位:カルナ(インド神話)


概要
カルナはインド叙事詩『マハーバーラタ』に登場する英雄の一人で、クルクシェートラ戦争で活躍した最強の戦士の一人とされています。
太陽神スーリヤと人間の子供であり、生まれたときからクンダラ(黄金の耳飾り)とカヴァチャ(黄金の鎧)を身に付けていたとされています。
神話ではクルクシェートラ戦争で三番目の総指揮官として、パーンダヴァ五兄弟たちと激戦を繰り広げました。
しかし、戦争前にクンダラとカヴァチャを失っていたため、パーンダヴァ五兄弟にはかなりの苦戦を強いられました。
クンダラとカヴァチャの代わりに得ていた一度限りのインドラの神槍は強敵ガトートカチャ(パーンダヴァ五兄弟のビーマの息子)で使ってしまい、その後はパーンダヴァ五兄弟の三男アルジュナと戦った結果、様々な呪いの影響もあって敗北して死亡しました。
カルナの強さは装備しているものの影響が強く、クンダラはカルナを不死にし、カヴァチャはあらゆる攻撃を防ぐ防御力を持ち、この2つ持っていることから、カルナは不死身の英雄とされていました。
攻撃面も雷神インドラが使っていたヴィジャヤという神弓を使いこなし、一度限りしか使用できないとは言え、ヴァスヴィ・シャクティ(インドラの神槍)は神ですら滅ぼすとされる一撃必殺必中の破壊力を持ちます。
ただ、元々がインド神話における噛ませ犬の代表格であるインドラの持ち物なので、実際の威力には若干の疑問がつきます。
本当にどんな相手でも一撃必殺ならインドラ自身が使うはずですし、そこまで強力な武装を半神の英雄程度が扱えるわけも無いと思います。
そのため、インドラの神槍の一撃は戦神クラスなら十分に通じる威力でしょうが、それ以上の格を持つ神や怪物などには致命打にはなり得ない程度と考えます。
インド神話における定番の必殺技である「ブラフマーストラ」はカルナが使ったときの威力が神話からは分かりませんが、その上位版である「ブラフマシラーストラ」が核兵器クラスの威力とも言われていることからも、インドラの神槍ほどでは無いにしろ相当の破壊力だと考えられます。
ランキングの理由
今回のランキングは「全盛期の状態」を基準にするとしていますので、神話上ではあり得なかった、クンダラ、カヴァチャ、ヴィジャヤ、ヴァスヴィ・シャクティ、ブラフマーストラを全て使用可能の状態で評価します。
そのため、カルナより強い上位のランキングを付ける者たちの基準として、「インドラの神槍とブラフマーストラを耐えられるか」、もしくは「それらの力を使わせるまでも無く不死身のカルナを倒しきれるか」どうかになってきます。
加えて、カルナは耳飾りと鎧をなくした状態では、戦争で敵の英雄たちにかなりの苦戦を強いられていることから、装備と必殺技であるブラフマーストラ以外は戦神と同程度か少し劣るというのも大きな考慮点です。
結論としては、神話上の破壊神レベルであれば人間の不死身程度なら問題なく瞬殺出来るでしょう。
そもそも上位の神や怪物はほとんどが不死とされていますし、並の不死やカヴァチャ程度の防御力なら神々の武器や権能で普通に殺せる可能性が高いです。
また、上位神クラスの耐久力ならインドラの神槍もブラフマーストラも大ダメージは必至なものの、耐えたうえで不死身のカルナであろうと倒しきれると考えました。
一方で並の戦神ならカルナの攻撃を耐えきるのはかなり難しいであろうとも思います。それらの判断結果からランキングではこの順位としました。
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