書評

【書評・要約】お金持ちを目指す人の必読書『バビロンの大富豪』の概要と得られる学び

【書評・要約】お金持ちを目指す人の必読書『バビロンの大富豪』の概要と得られる学び

はじめに

皆さんは『バビロンの大富豪』という書籍を知っていますでしょうか?

『バビロンの大富豪』はアメリカ人の著者であるジョージ・サミュエル・クレイソン氏が1926年に初版を敢行した書籍であり、100年近く経った現在でも「お金持ちになるための必読書」と呼ばれているほど有名なものです。

元々、米国の銀行や保険会社が配布したパンフレットに載せていた寓話でしたが、その内容の評判が良かったことから、製本したうえで『バビロンの大富豪』という単行本として出版されたものとなります。

主に書かれていることとしては、どうすれば何も持たない状態からお金を貯めることが出来るか、どうすればそのお金を増やすことが出来るか、そしてそのお金をどうすれば守ることが出来るかといった、「富を手に入れるための原則」についてです。

ですが、単純に富を増やす方法だけを書いているのではなく、働くという行為への向き合い方や富を得た後の考え方等についても書かれていて、単なる投資本等とは明確に異なるものとなっています。

そのため『バビロンの大富豪』はお金について書かれたビジネス書とも言えますし、人生を説いた自己啓発書や哲学書とも言えますし、普段の生活や貯蓄の知恵が書かれた実用書とも言えます。

お金は古代から現代まで変わらず人々の営みにとって必要不可欠なものであり、その影響から逃げられる人はいません。

本書籍を読めば、そういったお金にまつわる不変の真理の一端に触れることが出来ると思いますので、万人にとってオススメ出来る名著となっています。

本記事は『バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』の内容を引用して執筆しております。

Amazon.co.jp: バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか eBook : ジョージ・S・クレイソン, 大島 豊: 本

『バビロンの大富豪』の概要

「バビロンの大富豪」の舞台は現代から約4000年前の古代バビロニア時代となっており、その時代に生きた人達が現代と同じようにお金について色々な立場や視点で話している内容となっています。

複数の小話が独立した物語となっており、話の中心となる人物や時代が少しずつ変化していくのが特徴です。

流れとしても途中の小話で出てきた人物の子供や孫が次の世代の違った立場の人達に、同じ知恵を授けることで現状を打開していくといったものが多くなっています。

書籍の構成としては以下の流れとなっています。

プロローグ こんなに働いているのに、どうしてお金が貯まらないのだろう 第一話 財産を築くには不滅の「原則」が有った 第二話 富をもたらす黄金の「7つの知恵」とは 第三話 「幸運の女神」が微笑む人間とは 第四話 金貨の袋か、「知恵の言葉」が刻まれた粘土板か 第五話 自ら稼いだ資金の運用は、こうして決める 第六話 「強固な城壁」は、人々を恐怖や不安から守ってくれる 第七話 奴隷に成り下がっても、「人間としての誇り」を忘れなかった男 第八話 「バビロンの知恵」は現代にも通用するか 第九話 幸福ーそれは「労働の喜び」を知ること

まずはそれぞれの小話がどういったものかについて概要を解説していきます。

プロローグ こんなに働いているのに、どうしてお金が貯まらないのだろう

バビロンの戦車職人バンシアは半生を懸命に働いてきた。夢の中では資産家となり欲しいものを何でも買うことが出来たが、現実の自分の財布は空となっていた。

バビロニアの首都であるバビロンは世界で最も裕福な街であり、バンシアの周りには様々な富が溢れているにも関わらず、それらはいずれも自分の所有するものではなかった。

バンシアはなぜ自分は一生懸命働いているのに貧乏のままなのか、その理由が分からず途方に暮れた。

そうしていたところ、友人のコッビがバンシアにどうすれば裕福になれるのかについて、実際に黄金を手にした者たちにコツを尋ねるのが良いのではないかと話した。

バンシアはそれを聞いて、バビロンで最も裕福な男であるアルカドに黄金を手にする方法を尋ねることにした。

第一話 財産を築くには不滅の「原則」が有った

バビロンで最も裕福な男であるアルカドの元に若い頃の友人たちが訪ねてきていた。

彼らはアルカドが自分達と比べて特別努力した訳でなく、また特別な才能が有った訳では無いのに大富豪になれたのは幸運に恵まれたからだろうと語った。

アルカドはそれに対して、彼らと自分との差は幸運ではなく「富を増やす法則」を学ぶことを怠ったか、学んでもそれを守らなかったという差であると答えた。

アルカドは勉強には二種類が存在し、一つは「学んで知るもの」であり、二つ目は「訓練によって身につけるもの」だと言い、自分はそれに従って富を増やす方法を調べ、知ってからはその実践に努めたために富を増やすことが出来たのだと話した。

アルカドは過去に自分を変えたキッカケとして、同じようにお金持ちの金貸しアルガミシュに金持ちになる秘訣を聞いた話を語った。

アルガミシュは富への道は「稼いだものは、すべてその一部を自分のものとして取っておく」ことだと言った。

人はどれだけのお金を稼いでも稼いだお金を使って物を買い、食べ物に金を払って生きている。そしてそれに使ったお金は他人のものとなる。

つまり、これを言い換えれば、他人のために汗水たらして働いているのと同じことだとアルガミシュは語った。

仮に稼いだものの十分の一を自分のものとして取っておけたなら、そのお金は黄金の子供となる。そして、黄金の子供達に働いてもらえば豊富な財産を手に入れることが出来ると続けた。

稼いだものの十分の一を取っておく余裕がない時もあるかもしれないが、「まずは自分自身に支払え」とアルガミシュはアルカドに繰り返し伝えた。

アルカドは言いつけを守り、自分の稼ぎの中で十分の一を自分に支払い続けた。そして貯まった黄金の子供達を知り合いのレンガ職人が始めた宝石事業に投資をした。

アルガミシュはそれを聞き、馬鹿者は痛い目をみないと理解が出来ないのだなと呆れた。そしてレンガ職人の始める宝石事業が上手くいくはずが無いと伝えた。

もし、星座について知りたければ占星術師のところに行くべきだし、宝石について投資をしたいのであれば宝石商人のところに行くべきだと語った。

アルガミシュの言った通り、レンガ職人の宝石事業は失敗し、アルカドの貯めた黄金の子供達はすべて消えてしまった。

その後もアルカドはいくつか失敗をしたがそこから学び、学んだことを活かした結果としてお金は徐々に増え始めていった。

アルガミシュはアルカドが「金の稼ぎ方」「稼いだ金の守り方」「稼いだ金の使い方」を自ら会得したことに満足し、自分の土地の共同経営者になって欲しい旨を告げた。

アルカドはこの申し出を受け、これまで身に付けたお金の法則を使って更に財産を大きく増やすことになった。

そしてアルガミシュがこの世を去った時に彼が手配してくれていた遺産を受け取ることで、アルカドは大富豪になっていた。

この話を聞いたアルカドの若い頃の友人たちはアルガミシュがアルカドに遺産を託してくれたのは運が良かったからだと話した。

また、他の者は最初の失敗の後にもやり続けたのは意志が強い証拠であり、普通の人間とは違うのだと話した。

アルカドは幸運の女神は準備の出来ていない人間を相手にはしないし、意志の力でラクダも運べない荷物を人間が持ち上げること等は出来はしないと言い返した。

アルガミシュの話で最も重要なのは稼いだ金の十分の一を自分に支払えば、どんな人間でもどんな場所でも富は大きくなるということだとアルカドは言い、まずはこれを心に刻む必要があると伝えた。

そして、その後は貯めた金を働かせる方法を学ぶこと、将来に備えておくこと、専門家に相談すること、何より生活を楽しむことを伝えて、古い友人たちとの話を終わらせた。

『稼いだものは、すべてその一部を自分のものとして取っておく』

第二話 富をもたらす黄金の「7つの知恵」とは

バビロニアの王サルゴンは多くの労働者達が失業し、国内の富が少数の人間に集まっている現状を憂いていた。

そこで、バビロンで最も裕福な男であるアルカドを呼び出し、国民達に金を得る方法を身に付けさせることが出来るか尋ねることにした。

アルカドは可能だと答え、かつて自分の財布を膨らませた「7つの知恵」を国民に教えることを快諾した。

その後、国民に伝えるための教師役として選ばれた100人を「学びの殿堂」の大ホールに集め、アルカドは講演を行った。

第一の知恵 財布を太らせることから始めよう

「卵の籠に毎朝10個の卵を入れて、夕方に9個の卵を取り出すとしたら、やがてどうなるか」とアルカドは教師役100人に訪ねた。

教師達は「そのうち溢れることになる」と答えた。理由は当然、出す数よりも入れる数の方が多いため、毎日数が増えていくためである。

この例を元にアルカドは第一の知恵とは、「財布に十枚のコインを入れたなら、使うのは九枚まででやめておく」ことだと言った。

真実というものはどれも単純なものであり、これを実践することが出来れば誰でも財布をふくらませることが出来るのだとアルカドは話した。

第二の知恵 自分の欲求と必要経費とを混同するべからず

「稼いだ金は一銭残らず使っても必要な経費も賄えないのに、どうすれば稼ぎの十分の一を取っておけるというのか」という質問が教師たちからアルカドに投げかけられた。

アルカドは「必要経費」と呼んでいるものは自分で気をつけていない限り、必ず収入と等しくなるまで大きくなってしまうことを説いた。

そのため、アルカドは「必要な経費と自分自身の欲求を混同してはいけない」と全員に伝えた。

本来人間は叶えることのできない欲求をいくつも抱えており、仮にお金持ちになったところでそのすべての欲求を叶えることは出来ないのだとアルカドは言った。

これらのことから、金を使うときには、それが100%使う価値があるものでなければならないということを肝に銘じておく必要があるのだとアルカドは忠告した。

そうすれば必要経費だと思っていたものが自分の欲求に根ざすもので削減可能であることが多く有るのだと合わせて伝えた。

これらを例にアルカドは第二の知恵とは「必要経費と欲求の区別をつけるための支出のための予算を組むこと」だと伝えた。

第三の知恵 貯めた資金は寝かさずに増やすべし

2つの知恵で財布を少しずつ太らせることは出来るが、財布の金をただ持っているだけでは何も生み出さないとアルカドは言う。

そのため、次に重要となるのは「貯めた金を働かせて増やす」手段を考えることだと言った。

アルカドは「財布の中に入っている金が財産なのではなく、財布の中に絶えず入ってくる金の流れこそが財産である」と全員に伝えた。

例えば、とある農家の主人が息子が生まれた時に将来のための資金として、息子が20歳になるまで金貸しに利息付きの契約で金を預けました。

その金はドンドン膨らんでいたため契約を延長し続け、息子が50歳になったときに受け取ると預けたときの資金の約16倍まで増えていたというものだ。

アルカドはこのような例を挙げたうえで、第三の知恵として「貯めた金は最後の一銭に至るまで働かせること。そうすれば畑の家畜のように仲間を増やして、貴方の財布に途切れること無く富が流れ込んでくる」と語った。

第四の知恵 損失という災難から貴重な財産を死守すべし

金を持っているものは誰でもまとしやかな計画があると、投資で大きく儲けるチャンスかも知れないと誘惑されるもので、そういった誘惑に耳を貸さずに健全な投資で財産を死守する必要があるとアルカドは言う。

アルカドは健全な投資の第一の原則として「元本を確保する」ことだと話した。そして、元本まで無くす可能性のある状況で大きく儲けることに感心を注ぐのは賢明ではないとした。

お金を融資する前には融資先の返済能力と返済能力の評判を必ず事前に確認しておく必要があり、これを怠ればせっかく汗水たらして稼いだ財産を相手にプレゼントするだけになってしまうとアルカドは警告した。

また、自身の判断に自惚れることはせず、出来れば知恵ある人に相談するのが望ましいとアルカドは言いました。

知恵ある人は頼めばただでいくらでも教えてくれるものだし、その勧告のおかげで投資資金を失わずに済んだのであれば、その勧告は投資資金に匹敵する価値が有ったということだ。

アルカドはこれらのことから、第四の知恵とは「元本が保証されているところ、望む時に回収できるところ、適正な利益を徴収できなくなるおそれのないところに投資対象を絞り、そのために知恵のある人達に相談して助言をもらうことで、危険な投資から自分の財産を守ること」なのだと話しました。

第五の知恵 自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ

アルカドはここまでの知恵で財産を大きくすることは可能だろう伝え、その一方でバビロンの住民は快適ではない環境で暮らしている人が多いことについて話した。

奥さんが十分に花を育てられる場所もなく、子供達が遊ぶ場所もないような場所では生活を楽しむことは出来ない。

自分達のちゃんとした住まいを持つことで、人は自信を持つようになり、何をするにも一層努力するようになるとアルカドは語った。

金貸し達も家のためであれば貸してくれる者が多く、家賃とは違って金貸しへの借金は支払いが終われば、家という価値ある財産を持つことが出来るとアルカドは言った。

これらのことからアルカドは自分の住まい持つことは良いことしか無いのだと言い、第五の知恵は「自分の住まいを持つこと」なのだと話した。

第六の知恵 将来の保証を確実にすべく、今から資金準備に取り掛かるべし

どんな人間でも子供から老年へと進むのは変えることの出来ない法則であるため、自分がもはや若くない時には、将来に備えて相応の所得を用意してく必要があるとアルカドは言った。

そして、たとえ貴方が死んでも家族が快適な生活を続けられるように準備をしておくことも同じく必要だと言った。

仮に少額の金でも若いときから定期的に積み立ててゆくことで、将来のための資金を確保することは誰にでも可能なのだとアルカドは言う。

将来的には死に備えた保証制度が出来るだろうが、これは今のバビロニアでは実現不可能な制度だろうとも語った。

これらのことからアルカドは第六の知恵は、「年老いてから必要な金と、家族を守るために必要な蓄えをあらかじめ用意しておくこと」と話した。

第七の知恵 明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すべし

アルカドは過去に自分に金を貸して欲しいと頼みこんできた若者についての話をした。

若者は生活のためにお金を借りたいと言い、アルカドはそれであれば貴方に必要なのはもっとお金を稼ぐことだろうと説いた。

若者はもちろんお金をもっともらうために主人のところに給料を上げてくれと何度も頼み込むことをしているようであった。

アルカドは若者の単純さを笑わず、「もっと稼ぎたい」という強い望みが有ることを評価した。

そして、アルカドは教師たちに「望みなければ達成なし、強く明確な望みを持つべし」と伝えた。

特に望みは単純で明確な方が良く、望むものが多すぎたり、複雑過ぎたり、あるいはどうやっても実現不可能な望みは自滅するとも言った。

今回の若者はもっと稼ぎたいという望みを自分の技量を上げる方向に持っていければ、主人に頼み込まずとも給料は上がっただろうと語った。

そのため、第七の知恵は強い望みを持って「自らの能力を開発すること、仕事の技量を高めること、勉強して考えを深くすること、自尊心を持って適切な行動を取ること」であるとアルカドは話した。

第三話 「幸運の女神」が微笑む人間とは

「学びの殿堂」では多くの教師たちがボランティアで国民に偉大な知恵を説き、多くの市民が関心を持つテーマについて公開討論を行っていた。

ある日、バビロンで最も裕福な男であるアルカドに「どうすれば幸運を引き付けることが出来るか」について討論をしたいという人が居た。

初めに賭博場について議論となったが、賭博は胴元にとって有利にできており、掛けに参加した者のほとんどが負けるうえ、勝った者がその金を使って立派に成功した人間は聞いたことがないとアルカドは言った。

次に商人達が目の前に転がってきた幸運のチャンスを分かっていながらも、決断できずに逃してしまった経験について話した。

そして、それぞれの幸運のチャンスを逃したときの共通点が「優柔不断」であるということについて討論の場で注目された。

幸運というものはチャンスの後に来ることが多いため、チャンスが来た時にすぐに行動して掴むことが何よりも重要なのだとアルカドは語った。

『「幸運の女神」は行動する人間にしか微笑まない』

第四話 金貨の袋か、「知恵の言葉」が刻まれた粘土板か

「金貨がいっぱい詰まった袋か、知恵の言葉が刻まれている粘土板か。どちらか一つを選べと言われたら、お前たちならどちらを選ぶか」と商人のカラバブは運び屋の者たちに問いかけた。

運び屋の者たちは皆が金貨と答えたが、カラバブは知恵を持たないものが金貨を選んだところで、それは金貨をドブに捨てるのと同じことだと話した。

カラバブは彼らに知恵を授けるために、自身がかつてバビロン一の大富豪であるアルカドの息子ノマシアから教わった、「五つの黄金法則」について語り始めた。

昔、バビロン一の大富豪であるアルカドは息子のノマシアに自身の財産を継いでもらいたいが、お前が受けついだ財産を上手に扱う能力があることを証明しなさいと伝えた。

アルカドはノマシアに金貨の詰まった袋と「五つの黄金法則」を刻んだ粘土板を渡して旅に出るよう伝え、10年後にその結果を示すようにと話した。

10年後、旅から帰ってきたノマシアは旅に出てすぐに騙されて金貨のすべてを失ったことについて恥ずかしながら話した。

その後に五つの黄金法則に書かれていた内容を読み、その法則に従って行動することで最初に貰った金貨の三倍以上に膨らませることが出来たと話した。

アルカドはノマシアの話を聞いて満足し、自分の財産を受け継がせることを決めた。

粘土板に刻まれていた「五つの黄金法則」は以下である。

第一の黄金法則

将来の資産と家族の財産を築くため、最低でも収入の十分の一を貯めるならば、黄金は自ら進んで、しかもだんだんとその量を増やしながらやってくるだろう。

第二の黄金法則

貯まった黄金がさらなる利益を生むような働き口を見つけてやり、家畜の群れのごとく増やせる賢明な主人となるならば、黄金は勤勉に働いてくれるだろう。

第三の黄金法則

黄金の扱いに長けた人々の忠告のもとに黄金を投資するような慎重な主人であれば、黄金はその保護のもとから逃げようとはしないだろう。

第四の黄金法則

自分のよく知らない商売や目的、あるいは黄金を守ることに長けた人々が認めないような商売や目的に使われる黄金は、その人間から逃げてゆくことだろう。

第五の黄金法則

あり得ないような莫大な利益を生ませようとしたり、詐欺師の魅惑的な誘いに従ったり、あるいは自らの未熟で非現実的な欲望に頼ったりするような人間からは、黄金は逃げてゆくだろう。

第五話 自ら稼いだ資金の運用は、こうして決める

バビロンの槍職人ロダンは近衛隊用の新しい槍のデザインを提案したところ、国王陛下に大変喜ばれて褒美として金貨五〇枚という大金を下賜された。

そのことを知ったロダンの妹や知り合い達は一斉にロダンに金を貸して欲しいとせがんで来ていた。

ロダンはこれまで金貨五十枚もの大金を持ったことがなかったため、どうすれば良いか分からず、金貸しメイソンに知恵を借りに向かった。

メイソンは金には力があり、金を持つものは責任を持つ必要があることを説き、もし大切な人や友人を助けたい場合は相手の負担が自分にふりかからない方法を選ぶ必要があると話した。

そして、メイソンはこれまでに金を貸した相手達のことを話し、自分なら金を貸す時はその目的や返済能力があるかを確認し、確実な返済の保証が無ければ貸すことは無いと答えた。

それを聞いたロダンは金貨五十枚を妹達には貸さずに、金貨を増やす方法について考えることにした。

メイソンはロダンには今後様々な誘惑が来るだろうが、財布から金貨一枚でも出すときには安全で確実に取り戻せるかを常に考える必要があると忠告した。

『より慎重な選択こそが、大きな後悔から身を救う。』

第六話 「強固な城壁」は、人々を恐怖や不安から守ってくれる

バビロンの軍隊がはるか東方への大遠征に出かけていた隙を狙って、アッシリア人の軍勢がバビロンを強襲してきた。

老戦士バンザルは最前線で戦いながら、城壁内の市民たちからの多くの不安の声を聞いていた。

バンザルは市民たちにバビロンの城壁は決して破られることは無いから安心しなさいと答え、それから三週間と五日攻撃は休む間もなく続いていたが、最後にはアッシリア人の軍勢は諦めて退却していった。

バビロンは裕福な都市であり、何世紀もの間その富を狙って様々な敵が侵略をしてきたが陥落しなかったのは、強固な城壁によって「完全に守られていた」からである。

同じように人にとっても「保険」「貯金」「信頼できる投資」等は強固な城壁となり、思いがけない悲劇から自らを守り、安心を与えてくれるものなのである。

『安心なくしては我々は生きられない。』

第七話 奴隷に成り下がっても、「人間としての誇り」を忘れなかった男

ラクダ商人のダバシアは友人の息子であるタルカドに貸していた金を返すように伝えた。

タルカドは最近ツキが回ってこずに金が無いと言い訳したが、ダバシアは借りることばかり考えている人間にツキなど回ってこないと返した。

そんなタルカドに対して、ダバシアはかつて自分がシリアで奴隷だったときのことを話すのだった。

昔、ダバシアは鞍作り職人の父親と一緒にバビロンで仕事をしていたが、稼ぎは少なく愛する妻にも自分にも十分に物を買うことが出来なかった。

そんな中でダバシアは欲しいものは「信用買い」を使うことで、収入以上の金を使うことを覚えた。

信用買いを使い続けたダバシアは時間も掛からずに借金の取り立てに追われるようになり、妻にも見限られてしまった。

バビロンに居られなくなったダバシアはチャンスを求めて街を転々としたが、貧しい生活から抜け出せなかったために、荒稼ぎしていた強盗団に加わることにした。

強盗団での最初の仕事は上手く行ったが、二度目には失敗して捕まり、ダバシアは奴隷となってしまった。

奴隷となったダバシアはラクダの世話係に任じられ、主人の妻であるサイラに仕えることとなった。

ダバシアはサイラに自分は元はバビロンの自由人であったと話すと、サイラは自分の弱さ故に奴隷となった人間がどうして自分は自由人などと言えるのかと返した。

ダバシアはその言葉に衝撃を受けて、自分の心は自由人ではなく奴隷になりきってしまったのかを一年以上悩む日々が続いた。

暫く経ってサイラはダバシアにバビロンで背負っている借金を返す気はあるのかと問うと、ダバシアは返済したいがシリアで奴隷となっている自分には方法が分からないと答える。

それから三日後、サイラはダバシアにラクダを二頭与え、己の魂が自由人のものか奴隷のものか証明すると良いと伝えました。

ダバシアはサイラに深く感謝し、バビロンへの方角も分からないままに必死に進み続けた。

途中で倒れ、死を目前としたダバシアはこの世を覆っていた灰色のもやが突然消えて、すべての景色が鮮明に見えるようになったと感じた。

そして、自分は何としてもバビロンに戻り借金を返さなければならないと考えた。

何故ならば、借金は敵かもしれないが、貸してくれた人は自分を信じて預けてくれた仲間なのだから。

ダバシアは再び立ち上がり、死に体でも進み続けると、遂には水と果物の実る土地に辿り着き、バビロンへと通じる細い道を手繰り寄せたのだった。

ここで過去の話を止めたダバシアはタルカドに対して、「自由人の魂を持つ人間は、人生に関するあらゆる問題を解決していける。魂まで奴隷になりきってしまった者は、自分に何ができようとただ泣いているだけなのだ」と語った。

タルカドは心が洗われるような表情でダバシアに深く感謝すると、自分の中の自由人の魂が湧き上がってくるのを感じるのであった。

『決意あるところ、道は開ける。』

第八話 「バビロンの知恵」は現代にも通用するか

時は西暦1934年に移り、バビロンの遺跡で発見された5枚の粘土板の解読を任された、考古学者のアルフレッド・H・シュルーヴェリィの手紙が探検隊の教授へと届く。

この5枚の粘土板にはロマンスや冒険のような物語は記されておらず、記されていたのはダバシアという一人の男の借金返済記録であった。

第一の粘土板にはシリアから帰還したダバシアが借金を返済するため決意と、その計画について書かれていた。

返済計画は金貸しメイソンの賢明なる勧告を参考に、収入の十分の一を自分に払い、十分の七で生活するというものであった。

第二の粘土板には収入の十分の二を借金返済に充てること、そしてその返済は金を貸してくれた全ての人々の間に、正直に公平に分割して支払うことが記載されていた。

そこには誰にいくらの借金をしているかが全て細かく記載されており、これを持って公平な返済を行うとしていた。

第三の粘土板には返済計画を債権者達に直接説明しに行き、そこでは一番の親友だと思っていた人から罵られたり、すぐに返さないと酷いことになると脅されたりしたことが書かれていた。

しかし、意外にも多くの人は返済計画を受け入れてくれ、ダバシアも計画を最後まで実行する決意を固めた。

第四の粘土板にはそれからの月で稼げた収入と返済した金額と返した時の債権者達の反応が書いてあった。

ダバシアは計画を忠実に守り、多く稼げた月も少なかった月も十分の二は必ず借金の返済に充て、徐々に不満を漏らす人は居なくなった。

第五の粘土板には30回以上の月の満ち欠けが過ぎて、遂に全ての借金を返済したことが書かれていた。

債権者達はダバシアの行為を高く評価してくれ、妻がダバシアを見る目に宿る光がダバシアに自信を持たせてくれていると感じていた。

この5枚の粘土板を解読したアルフレッドはダバシアと同じように借金まみれでどうしようもない状態に陥っていた。

そこでダバシアがやったように負債を全てリスト化し、それを持って債権者達に返済計画を説明して回った。

その後もダバシアと同じように十分の七で暮らし、十分の二は借金の返済、十分の一を自分に支払う生活を続けた。

そうすると十分の七で暮らすのに様々工夫を考えたり、十分の一で貯めた資金で参加した投資が楽しみになるように変わっていった。

更には返済も順調に進み、老後の資金すらも十分に確保できる見込みが立ったことから、アルフレッドは現代でも粘土板に書かれた記述は真実であることを証明出来たと手紙に記した。

第九話 幸福ーそれは「労働の喜び」を知ること

バビロン一の大商人シャルゥ・ナダは自身のキャラバンを率いてダマスカスからバビロンへと向かっていた。

そのキャラバンの中にかつての恩人アラド・グラの息子である、ハダン・グラが乗っていた。

ハダンは「なぜそんなに懸命に働いているのか。もっと人生を楽しもうとはしないのか。」とシャルゥに尋ねた。

シャルゥはもしも君が私の立場だったらどうするか尋ねると、ハダンはそれだけの財産が有るのであれば王侯貴族のように暮らし、最高級のガウンを着て、これ以上無いほどに珍しい宝石を身につけると答えた。

シャルゥはハダンに働く気は無いのかと尋ねると、「働くなんて奴隷のすることだ」とハダンは返した。

そんなハダンに対してシャルゥは自分とアラドがどうやって金持ちになったのか、その始まりについてを語ることにした。

約40年前にシャルゥは兄の賭博のとばっちりで奴隷にされてしまい、パン屋の主人に買われることになった。

パン屋の主人はシャルゥにパンのこね方から焼き方まで作業を全て教えてくれ、シャルゥもいつか自由になる日を夢見ながら、それら作業を主人に代わって行うようになっていた。

更にパン焼きの作業が正午に終わると、自分の金を稼ぐために蜂蜜ケーキを市内の通りで売り歩く計画を主人に話し、主人は喜び売上の四分の一を貰えることになった。

蜂蜜ケーキが順調に売れ続けたある日、常連のアラドにケーキは好きだが、それよりもシャルゥが毎日見せてくれている働く意欲が何よりも気に入っていると声を掛けられた。

そしてアラドは自身も奴隷であることを話し、既に自由を変えるだけの金は貯まっているのにも関わらず、どうすべきか迷っていると語った。

それを聞いたシャルゥはアラドの迷いを臆病だと指摘し、懸命に働きさえすれば達成できるはずだと伝えると、それを聞いてアラドは自由人になる決意をしたのだった。

暫くするとパン屋の主人が賭博で身を崩し、シャルゥは大運河の一部を作る過酷な労働現場に売られることになってしまった。

初めはそんな現場でもシャルゥは賢明に働いたが、徐々に体は弱っていき、なぜ自分は働けども幸せも成功も手に出来ないのかと悲観に暮れた。

しかし、そんな生活は突然終わり、バビロンに戻されるとアラドが自分を買い取ったことを告げられた。

アラドはシャルゥの価値と比べれば買取額などははした金に過ぎないと言い、自分と一緒にダマスカスで共同経営者になって欲しいと伝えた。

シャルゥは感謝の涙が溢れ「自分はバビロンで一番幸運な男である」と確信したと、アラドの息子であるハダンに伝えた。

ハダンは「アラドもシャルゥも誰よりも賢明に働いたおかげで大勢の友人が出来て、大勢がその勤勉さを尊敬し、成功を積み上げることで、ダマスカスでも栄誉を受けることが出来た」のだと理解した。

そして、シャルゥは人生には楽しみがたくさんあり、働くことが自分にとって一番の楽しみであるとハダンに伝えると、ハダンは深く敬意を払い、自身の身から高級なガウンと宝石を外したのだった。

個人的な感想

ここまで概要について書いてきましたが、流石に概要だけでは話の流れが詳細に伝えきれない部分が多いので、可能であれば実際の書籍の方も読んでもらえると良いかと思います。

以下に私がこの『バビロンの大富豪』を読んで感じたことについて書いていきますが、あくまで私個人の所感となりますので悪しからず。

全体的な内容について

全体的な感想としては「それぞれの独立した話で伝えたいことが明確で、どんな立場の人でも読んで多くの学びが得られる傑作である」という印象です。

100年近く色褪せることのない普及の名作として、現代まで売れ続けている本というだけはあります。

この書籍で書かれていることは誰でもやろうと思えば出来ることしか書いていませんし、魔法のように資産を増やす裏技が書かれている訳でも有りません。

至極真っ当にお金を貯める方法、お金を失わない方法、お金を増やす方法について様々な話を例に出して教訓を伝えている内容となっています。

この書籍の内容を理解している人であれば、安易な投資でお金を失うことも無くなるでしょうし、資産を築くのには長い時間を掛ける必要が有ることも分かるでしょう。

特に第一話と第二話は黄金の「7つの知恵」について踏み込んで説明しており、以降の話はこの「7つの知恵」をより詳細に落とし込んでいくものだったと思います。

現代でも話の大半は活かせるものだと思いますが、7つの知恵の一部はこの本の出版の背景等が絡んでいるからなのかなと思ったりもしました(詳細は下で記述)。

第三話は「幸運はチャンスの後にやってくる」という言葉を強調し、優柔不断にならず自ら行動してチャンスを掴みにいかなければ、お金持ちになることは出来ないと伝えている内容でした。

7つの知恵では慎重になることを説いているのに対して、チャンスが有れば即行動する必要があるというのは矛盾しているようにも見えますが、この話は第七の知恵の補強に近いものなのかなと感じました。

第四話は「7つの知恵」をより具体的にした「五つの黄金法則」について解説しているもので、個人的にはこちらの方が何に気を付けるべきなのかが分かりやすくて良かったと思いました。

第五話は第四の知恵の補強のような話で、お金の投資先について慎重に検討する必要があることを伝える内容となっており、感情と損得を明確に分離して考えているところは納得できました。

第六話はこれまでの話と全く異なる流れの物語ではありましたが、個人的には「安心が大切」というのは非常に納得のできるものでした。

私は過去に仮想通貨に投資していましたが、一日の値動きが大きすぎて毎日ハラハラしながらチャートを監視する必要があり、凄まじいほどに精神を消耗していました。

そういった経験をしている人達からすれば、安心して投資できる環境にすることがいかに重要なのかは分かるかと思います。

第七話は「貴方の魂は自由人か奴隷か」を投げかけるテーマとなっており、自由人として決意を固めたものはどんな困難も超えていけると強く主張されています。

ただ与えられた仕事をこなすだけの毎日で、テレビに出てくるような人達を見て自分とは違うと嘆いているだけの、奴隷の魂を持った人が多い現代人にはかなり刺さる内容だと思います。

第八話は現代で借金を背負った考古学者が古代バビロニア人の借金返済記録を参考に、自分達でも同じように生活することで道が拓けたというものでした。

日本でも奨学金の返済等で同じような状況の人は多いと思いますが、「十分の七で暮らし、十分の二は借金の返済、十分の一を自分に支払う生活」という教訓は非常に参考にできるものではないかと思います。

第九話は「お金持ちになったのになぜ働き続けるのか」というテーマで、この話を聞くと確かに日本でも世界でも長者番付に載っている人達はお金持ちになった後でも、誰よりも働いているなと思いました。

そういった人達は誰よりも仕事を楽しんでいるからこそ、お金持ちになっても仕事を止めることは無いし、そもそも誰よりも楽しんで仕事をしていたからこそ、勤勉で有り続け、成功できたのだろうと思います。

そのため、普通の人たちが考えていることと因果関係が逆なんですよね。誰よりも仕事を楽しんで懸命に続けられるものが、誰よりも成功しただけの人達なのに、成功したから仕事を止める訳なんて無いんですよね。

7つの知恵について

第一の知恵 財布を太らせることから始めよう 第二の知恵 自分の欲求と必要経費とを混同するべからず 第三の知恵 貯めた資金は寝かさずに増やすべし 第四の知恵 損失という災難から貴重な財産を死守すべし 第五の知恵 自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ 第六の知恵 将来の保証を確実にすべく、今から資金準備に取り掛かるべし 第七の知恵 明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、よく学び、自尊心を持って行動すべし

これら7つの知恵は書籍の中の第二話で語られており、いずれも古代から現代にまで通じる富を増やすための不変の真理と言えるものです。

ただ、第五と第六の知恵は個人的にはイマイチしっくり来ず、特に第五の知恵は現代でも「賃貸か購入どちらが得か」という議論が起きているものです。

もしかしたら、古代バビロニアは固定資産税等が無くて、家屋も石造り等で寿命が長かったから等の理由があるのかもしれませんが、それでも話が少し強引に感じました。

同じく第六の知恵も第一から第四までの知恵で資産を十分に蓄えているのであらば、それこそが将来の保証であるにも関わらず、別の知恵として出す意味が分かりませんでした。

その後に出てくる黄金法則にはこれらの知恵は全く出てこないため、恐らく元々書籍が銀行や保険会社に配っていたパンフレットが元であることから、これらの会社に配慮した知恵なのではないだろうかと思いました。

それ以外の5つの知恵は非常に納得のいくものであり、第一の知恵で貯蓄の方法、第二の知恵で余計な出費を減らす方法、第三の知恵で投資で増やす方法、第四の知恵で損失を防ぐ方法、第七の知恵で最終的には自身の能力を高めつつ、目的に向かって進み続ける姿勢こそが重要であることを伝えているものでした。

言葉にすると当たり前のような話ですが、当たり前故に最も重要でこれを守ることが出来れば富を増やせるのもある意味当然といえるのかもしれませんね。

真理とはいつだって単純なものということです。

五つの黄金法則について

【第一の黄金法則】将来の資産と家族の財産を築くため、最低でも収入の十分の一を貯めるならば、黄金は自ら進んで、しかもだんだんとその量を増やしながらやってくるだろう。

【第二の黄金法則】貯まった黄金がさらなる利益を生むような働き口を見つけてやり、家畜の群れのごとく増やせる賢明な主人となるならば、黄金は勤勉に働いてくれるだろう。

【第三の黄金法則】黄金の扱いに長けた人々の忠告のもとに黄金を投資するような慎重な主人であれば、黄金はその保護のもとから逃げようとはしないだろう。

【第四の黄金法則】自分のよく知らない商売や目的、あるいは黄金を守ることに長けた人々が認めないような商売や目的に使われる黄金は、その人間から逃げてゆくことだろう。

【第五の黄金法則】あり得ないような莫大な利益を生ませようとしたり、詐欺師の魅惑的な誘いに従ったり、あるいは自らの未熟で非現実的な欲望に頼ったりするような人間からは、黄金は逃げてゆくだろう。

五つの黄金法則は7つの知恵よりも、より具体的にお金との向き合い方についての心得を残したものになっています。

第一の黄金法則は第一の知恵と対応しており、第二の黄金法則は第三の知恵と対応しており、第三~五の黄金法則は第四の知恵を更に詳細に落とし込んだものとなっています。

つまり、それだけ自分の資産を守ることというのは富を築くうえで極めて重要なのだということが分かります。

実際に現実でも私の周りでは投資詐欺に騙されたという人達が何人かいますが、この第三~五の黄金法則のいずれかに必ず当てはまっています。

真面目に働いて貯金を貯めた人でも、事業に成功してたくさんのお金を稼いだ人でも、一度でも詐欺に騙されれば全てを失う可能性があるため、この資産を守ることが重要というのは本質を突いていると私は思いました。

今後何か投資をしようと考えた時に、この五つの黄金法則に書かれた内容が守られているのかを自問するようになれば、富を失うことのほとんどは防げるようになると思います。

まとめ

書籍では第一話から第九話までを通してお金との向き合い方や仕事との向き合い方、そして魂の在り方等を様々な話を通して教えてくれる『バビロンの大富豪』について、少しでも興味を持たれた方は是非、実際の書籍の方も読んでもらえると嬉しいです。

ただし、「7つの知恵」や「五つの黄金法則」は非常に参考になるものですが、これだけで現代でも富を増やすことが出来るかと言えばいくつか考える部分はあります。

例えば現代ではインフレによって価値の変化が古代よりも遥かに速い速度で起きますし、技術や文化の変異も早く、それらを考慮した貯蓄や投資についても別で学ぶ必要はあると思います。

それでもこの書籍が100年以上もの間、「お金持ちになるための必読書」として様々な人達に愛されているのは事実ですので、単なるビジネス書で終わらない魅力がこの書籍には詰まっているのだと思います。

ちなみに投資のことについて全般的な知識をもっと深めたいという方には、過去に以下記事で簡単な投資の基礎知識を解説していますので、そちらも興味があれば閲覧ください。それでは次の記事も閲覧いただけると幸いです。

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