神話・宗教・伝説 最強ランキング TOP100
世界の神話・宗教・伝説に登場する最強の神々や怪物、英雄たちを強さ順にランキングした本を執筆しました！
もちろん、ランキングは私の主観などが多分に入っていますが、それでもランキングの理由は各神話などの逸話を踏まえたものにしているため、それなりの納得感はある一冊だと思います。
今回は本のランキングに登場しているキャラクターを一部紹介したいと思います。
もちろん、今回挙げたキャラクター以外もたくさんランキングに登場するので、神話や宗教、伝説などに興味がある人には気に入ってもらえる一冊だと思いますよ！
４位：アフラ・マズダー（ゾロアスター教）
概要
アフラ・マズダーは拝火教（ゾロアスター教）において至高の存在とされる最高神であり、善を司る存在です。
アフラ・マズダーは宇宙を創造した創造神であると同時に、時間や空間などの概念を超えて全てを見通す「全知全能の神」とされています。
アフラ・マズダーの最大の敵は「アンラ・マンユ（もしくはアーリマン）」と呼ばれる悪の神です。
アンラ・マンユはアフラ・マズダーが作り出した世界を破壊しようとする存在であり、両者は善と悪の対立として永遠に戦い続ける宿命にあります。
世界の終末で救世主サオシュヤントと共にアフラ・マズダーを完全に滅ぼすことが予言されており、その後は最後の審判を行う役目も担っています。
最後の審判では宇宙誕生以来の全ての死者を蘇らせ、天から彗星を降らし、世界を融解させた金属の海で飲み込み、善人と悪人を審判するとされています。
また、最後は新しい理想の世界を創り出し、全ての人間を生まれ変われさせるとされていることからも、ユダヤ教やキリスト教、イスラム教などのアブラハムの宗教における唯一神が行うとされているようなことをアフラ・マズダーが行うとされています。
と言うか、アブラハムの宗教における最後の審判が、ゾロアスター教の最後の審判の概念を取り入れられたとされる説が強いようです。
ゾロアスター教の善神には「アムシャ・スプンタ（上級神霊）」と「ヤザタ（中級神霊）」がおり、アムシャ・スプンタはアフラ・マズダー（スプンタ・マンユ）を含めて7柱の神々で構成されています。
ただ、他のアムシャ・スプンタは事実上アフラ・マズダーとほぼ同一の存在（化身のようなもの）であり、もっと言えばアムシャ・スプンタを構成する7柱の神々の総体を「アフラ・マズダー」と呼んでいるとされることもあります。
後世ではアフラ・マズダーをゾロアスター教における唯一神として絶対視する傾向が強まったために、アフラ・マズダーとアムシャ・スプンタを分けて扱っていますが、本質的にはほぼ同じ存在であるため、今回のランキングではアムシャ・スプンタの他の神々は取り扱わないようにしています。
ランキングの理由
ゾロアスター教は「世界最古の一神教」とも言われている宗教で、アフラ・マズダーはアブラハムの宗教における唯一神と似たような全知全能（全てを知り全てを実現出来る力がある）とされています。
しかし、唯一神とは違い、アンラ・マンユという自身に匹敵する存在がいて、滅ぼすことも出来ていない時点で少なくとも完全な全能では無いのは間違いありません。
それでも宇宙を創造し、アンラ・マンユと生み出された悪から世界を守り続けていると考えれば、相当な力が有るのは間違いありません。
また、最後の審判での描写も考えると、宇宙の法則などを全て自由にコントロールするだけの力が有るでしょう。更にアンラ・マンユと共に完全に滅ぼすことが出来ないとされていることからも完全不死の存在でもあります。
しかし、唯一神などと比較するとアンラ・マンユと力を二分している時点で、格が落ちる印象は否めず、これらのことから考えればランキングの順位としてもこの位置が適当であると判断しました。
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