神話・宗教・伝説 最強ランキング TOP100
世界の神話・宗教・伝説に登場する最強の神々や怪物、英雄たちを強さ順にランキングした本を執筆しました!
もちろん、ランキングは私の主観などが多分に入っていますが、それでもランキングの理由は各神話などの逸話を踏まえたものにしているため、それなりの納得感はある一冊だと思います。

今回は本のランキングに登場しているキャラクターを一部紹介したいと思います。
もちろん、今回挙げたキャラクター以外もたくさんランキングに登場するので、神話や宗教、伝説などに興味がある人には気に入ってもらえる一冊だと思いますよ!
43位:孫悟空(そんごくう)(中国神話、道教、西遊記)


概要
孫悟空は石から生まれた最強の猿であり、『西遊記』に登場しています。
孫悟空は生まれて数百年は故郷の花果山で猿の王(美猴王)として暮らしていましたが、不老不死と更なる力を求めて旅に出たとされています。
そして、須菩提祖師という仙人に弟子入りして仙術を学び、「孫悟空」という名前を貰います。仙術として有名なのは「七十二変化(あらゆる動物や虫等に変化する術)」や「筋斗雲(雲に乗って自在に空を飛ぶ術)」等が挙げられます。
仙術を身に付けた後は竜王たちを脅して武具を集め、「如意金箍棒(重さ8トンを超える伸縮自在の棒)」「鎖子黄金甲(頑丈な鱗で作られた鎧)」「藕糸歩雲履(雲の上を歩ける靴)」等の彼の持つ有名な装備を身に付けました。
強力な力を持った孫悟空は神々の住んでいる天界からも危険視されるようになり、一度は天界に迎え入れられるものの脱走し、自分のことを「斉天大聖(自分こそが天に等しい大いなる聖者であるの意味)」と名乗り始めたり、勝手に不老不死の桃や金丹を食べてしまう等の狼藉を繰り返します。
これに怒った天界は孫悟空の討伐を宣言しますが、孫悟空は逆に天界に対して反乱を起こします。
孫悟空は討伐に来た10万を超える天界の兵達と哪吒などの中国神話を代表する神々を全て返り討ちにしていましたが、最後は天界最強の神将である二郎神に敗れて捕らえられてしまいました。
ただ、捕まえた後に何をしても孫悟空を殺せなかったために天帝は釈迦如来(大日如来と同一視)に助けを求め、釈迦如来は孫悟空を500年間封印したとされています。
500年後に封印が解けた後は頭に「緊箍児(頭を締め付ける法具)」を付けられて、三蔵法師の弟子として天竺までの長い旅をすることになったとされています。
ランキングの理由
孫悟空の体は「金剛不壊の肉体」とされて、刀や矢などの武器による攻撃、鉄槌による打撃すら全くダメージを通さないとされます。
また、捕まった際に八卦炉(天界の超高熱炉)で49日間燃やされ続けても生きており、炉を開けた瞬間に出てきて大暴れしたとされています。
その他にも炎、雷、毒などの様々な方法で孫悟空を処刑しようとしましたが、何をやっても天界の神々では彼を殺すことは出来なかったとされています。
この不死性については神話内のエピソードでも頻繁に出てきており、単純に頑丈なだけでなく、孫悟空は仙術を極めたために不死、不死の桃を食べた影響で不死、不死の金丹を盗み食いした影響で不死、地獄で閻魔帳から自分の名前を消したから不死、と不死を複数重ね掛けするような逸話があるのです。
神話内でも封印は出来ても殺すことは誰にも出来なかったとされていることから、異常なまでの頑丈さと不死性が語られています。
攻撃面も多彩で重さ8トンを超えるとされる伸縮自在の如意金箍棒を軽々と振り回し、筋斗雲は一瞬の間に十万八千里(約54,000km)移動できるとされており、ほとんど一瞬で地球一周が出来るほどの速度を出せたということになります。
また、分身の能力も極めて強力で「毫毛変化」は自身の体毛を変化させることで、本体より弱い分身体を一度に数百体作り出し、「身外身の術」では自身のエネルギーを大量に使用することで本体に近い性能の分身を数体作り出すことが出来ます。
世界の神話を見渡しても異常なレベルの耐久性及び不死性、他の神話の力自慢を鼻で笑うような重さの如意棒を振り回す超怪力、筋斗雲による桁違いの機動力、一人で軍勢を集めてしまう分身能力、様々な状況に対応可能な仙術や神通力、これら異次元レベルの力を保有しているのが猿という謎のギャップ。
文句なしで世界中の神話でも屈指のスペックを誇ります。むしろ、これに勝てた二郎神が強過ぎると言えます。
今回のランキングでも孫悟空に勝てるのは神々の中でも最上位レベルの権能を保有している神々に限られてくるでしょう。
もっと言えば、最上位レベルの神々であったとしても、相性が悪ければ倒しきれずに引き分けとなるケースも多く出てくると思われます。
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