神話・宗教・伝説 最強ランキング TOP100
世界の神話・宗教・伝説に登場する最強の神々や怪物、英雄たちを強さ順にランキングした本を執筆しました!
もちろん、ランキングは私の主観などが多分に入っていますが、それでもランキングの理由は各神話などの逸話を踏まえたものにしているため、それなりの納得感はある一冊だと思います。

今回は本のランキングに登場しているキャラクターを一部紹介したいと思います。
もちろん、今回挙げたキャラクター以外もたくさんランキングに登場するので、神話や宗教、伝説などに興味がある人には気に入ってもらえる一冊だと思いますよ!
80位:テュール(北欧神話)


概要
テュールは北欧神話に登場する戦争と勇気を司る軍神であり、現代では主神オーディンや雷神トールの台頭によって影が薄くなりましたが、かつては北欧神話における最高神とされており、「火曜日(Tuesday)」の語源にもなっています。
北欧神話における最終戦争(ラグナロク)ではテュールもアース神族の一柱として参戦しましたが、冥府の番犬ガルムと戦い相打ちになったとされています。
テュールの代表的なエピソードとして、北欧神話における最大級の怪物フェンリルをグレイプニル(魔法の紐)で拘束する際に右腕を失ったというものがあります。
ラグナロクで災厄となることが予言されていたフェンリルを騙してグレイプニル(魔法の紐)で拘束しようとした際に、疑り深いフェンリルは「自分を騙す気が無いのであれば、自分の口に腕を入れてみろ」と言ったところ、他の神々は怯えて手を入れられ無かったのですが、テュールは進んで右腕をフェンリルの口の中に入れました。
そして、グレイプニルでフェンリルを縛り上げると、騙されたことに気づいたフェンリルはテュールの右腕を噛み切ったとされています。
ランキングの理由
テュールは昔の北欧神話では最高神とみなされている程に格の高い神でしたが、時代の流れによって、最高神や最強の戦神といった立場はオーディンやトールに取られてしまい、現代ではフェンリルとの一件から勇気を司る軍神としての立ち位置に収まりました。
ラグナロクでは冥府の番犬ガルムと戦い相打ちになったとされており、それ以外での戦績は神話上ではほぼ見当たりません。
ガルム自体の強さも冥府を守っており、並の神々よりも強いくらいしか分からないため、正直評価が難しい神ですが、北欧神話を代表する戦神であり、他の北欧神話の神々の強さを考えれば、ランキングでもこの位置くらいが妥当であろうと判断しました。
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