神話・宗教・伝説 最強ランキング TOP100
世界の神話・宗教・伝説に登場する最強の神々や怪物、英雄たちを強さ順にランキングした本を執筆しました!
もちろん、ランキングは私の主観などが多分に入っていますが、それでもランキングの理由は各神話などの逸話を踏まえたものにしているため、それなりの納得感はある一冊だと思います。

今回は本のランキングに登場しているキャラクターを一部紹介したいと思います。
もちろん、今回挙げたキャラクター以外もたくさんランキングに登場するので、神話や宗教、伝説などに興味がある人には気に入ってもらえる一冊だと思いますよ!
87位:ベオウルフ(北欧神話)


概要
ベオウルフは英文学における最古の叙事詩の一つ『ベオウルフ』の主人公で、巨人のグレンデルとその母、そして巨大な竜といった様々な怪物を退治した英雄です。
巨人のグレンデルは刃物による攻撃を受け付けない体と強力な力で、12年もの間フロースガールの国を襲っては人間を食い殺している怪物でした。
その噂を聞いたベオウルフが退治のために王宮の警備に参加したところ、突然襲撃を仕掛けてきたグレンデルと素手で戦う事になりました。
しかし、ベオウルフは素手でもグレンデルを圧倒し、その腕を引きちぎって退散させました。
その後はグレンデルの母である魔女とも戦いますが、水中に引きずり込まれて危機的な状況に追い込まれます。
名剣「フルンティング」で戦おうとするも魔女に対して全く役に立たず、逃げた先で見つけた巨人族が扱う巨大な剣を見つけ、その剣で魔女を倒すことが出来ました。
晩年には国を襲った巨大な竜とも戦い、最後は竜と相打ちの形で死亡したとされています。
この竜は鉄の盾すら融解させるほどの強力な火炎を吐き出し、剣ではほとんど傷すらつかない頑丈な鱗を持っていたとされていることからも、並の人間ではまず勝ち目の無い強大な存在であることが分かります。
彼の持つ剣は「フルンティング」とされており、この名剣は「勇気あるものが持つのであれば戦に負けることはない」と格好良い言葉で称えられるものの、実際の魔女との戦いでは全く役に立たず、ベオウルフもすぐに投げ捨てたとされるくらい残念な剣です。
銘無しの巨人の剣で魔女を倒せたという物語を考えると、正直剣としての性能は並みの剣よりもマシ程度だった可能性が高そうです。
ランキングの理由
ベオウルフは身体能力が突出して高く、素手でグレンデルの腕を引きちぎっている点や、グレンデルよりも遥かに強いとされている母を巨人の剣で倒していること、年老いた状態でも巨大な火を吐くドラゴンと戦い相打ちに持っていけたことを考えると、英雄の中でも群を抜いた力を誇っていたことが分かります。
装備品がもう少し強ければ、戦神レベルが相手でも善戦出来そうなスペックですが、物語上の描写を考えると、この位置が妥当と判断しました。
尚、ベオウルフが倒したグレンデルは叙事詩内で「オークニーズ(カインの子孫)」とも呼ばれており、ここから指輪物語で「オーク」という存在が生まれたとされています。
他にも指輪物語の作者であるトールキンはこのベオウルフの叙事詩を研究していたとされていることからも、現代ファンタジーの源流と呼べるような神話(あるいは伝説)とされています。
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