神話・宗教・伝説 最強ランキング TOP100
世界の神話・宗教・伝説に登場する最強の神々や怪物、英雄たちを強さ順にランキングした本を執筆しました!
もちろん、ランキングは私の主観などが多分に入っていますが、それでもランキングの理由は各神話などの逸話を踏まえたものにしているため、それなりの納得感はある一冊だと思います。

今回は本のランキングに登場しているキャラクターを一部紹介したいと思います。
もちろん、今回挙げたキャラクター以外もたくさんランキングに登場するので、神話や宗教、伝説などに興味がある人には気に入ってもらえる一冊だと思いますよ!
35位:ベヒーモス(ユダヤ教、キリスト教)


概要
ベヒーモスは旧約聖書に登場する巨大な陸の怪物で、海の怪物であるレヴィアタンと対を成す存在とされています。
聖書内の記述では「骨は青銅の管 骨組みは鋼鉄の棒を組み合わせたようだ」や「まともに捕えたり 罠にかけてその鼻を貫きうるものがあろうか」とされており、巨大で頑丈な鼻が特徴的な動物と読み取れます。
このことから、ゾウ(もしくはカバ)のような怪物とされることが多いです。
聖書内の記述だけだと正直普通のゾウのような感じなのですが、後世の文献で盛られていったせいか、1日に千の山に生える草を食べつくし、大河すらも一息で飲み干し、鳴き声は世界中に響き渡り、山よりも遥かに大きい、「地上最強の獣」として扱われることが多くなりました。
ただ、聖書の記述に準拠するのであれば、「彼がそてつの木の下や 浅瀬の葦の茂みに伏せると そてつの影は彼を覆い 川辺の柳は彼を包む。川が押し流そうとしても、彼は動じない。 ヨルダンが口に流れ込んでも、ひるまない。」
という部分を読めば分かる通り、大きさは木の下や川の中に入れたりする程度と分かるため、やはり普通のゾウくらいのサイズ(もしくは多少大きい程度)と考えられます。
まぁ、大きさと強さは比例する訳ではないのですが、正直そんなに強くはなさそうという印象は持ってしまいます。
尚、ベヒーモスはイスラム神話(イスラム教とは別の神話)のバハムートと同一視されることがありますが、バハムートは神話上では「宇宙を支える巨大な魚」であり、どちらかというとレヴィアタンの方に似た怪物とされています。
近年のファンタジー作品ではバハムートは何故か強大なドラゴンとして扱われることが多いですが、これは「Dungeons & Dragons(D&D)」というテーブルトークRPG作品の影響が非常に大きいとされています。
ランキングの理由
ベヒーモスは聖書の中で「神の第一の作品」とまで明言されるほどに特別な存在です。
ただ、聖書内でベヒーモスを解説している記述からは普通のゾウのように見えてしまうのですが、誕生のくだりを考えれば並の天使などとは比較にならない存在のはずであり、実際にベヒーモスは後世のユダヤ教関連の文献では規格外の力を持った地上最強の獣として描かれることが多くなりました。
実際に戦うような描写は聖書内にはありませんが、海の怪物レヴィアタンと対を成す存在とされているため、恐らくは近い力が有るであろうと予想できます。
しかし、レヴィアタンは聖書内でも強さが強調されている存在なのに対して、ベヒーモスは「野のすべての獣は彼に戯れる」という記述から全てに愛されるような存在であるとされています。
このことから、レヴィアタンよりは少し下の実力であるとは思われますが、後世の文献での扱いを考えれば「唯一神にしか倒せない存在」と考えられ、単独で世界を滅ぼすほどの力も持ち合わせていると判断しています。
このことから、ランキングではこの位置が妥当と判断しました。
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