当サイトを閲覧いただきありがとうございます。本記事は、世界の神話・宗教の「原典」を解説するシリーズの一篇で、「儒教」の原典をまとめた一覧ページです。
儒教は、約2500年前の中国で孔子(こうし)が説いた教えに始まり、その後中国・朝鮮・日本・ベトナムといった東アジア社会の道徳・政治・教育を、2000年以上にわたって支えてきた思想体系です。日本人の道徳観や礼儀作法の根にも、儒教の影響が深く根づいています。
儒教は、明確な原典(聖典)を持つ「聖典型」に位置づけられます。その中心となるのが「四書五経(ししょごけい)」と呼ばれる古典です。本シリーズでは、その原典を6つの記事に分けて、じっくり詳しく解説します。
なお、儒教以外も含む世界の神話・宗教の原典の総合インデックスは、以下のページからご覧いただけます。
儒教の原典 ― 四書五経
儒教の原典は、「四書」と「五経」という2つのグループに大別されます。あわせて「四書五経」と呼ばれ、儒教を学ぶ者が必ず修めるべき基本の古典とされてきました。
「四書」は、孔子の言葉を伝える『論語』を中心とする4つの書で、儒教の入門にして核心です。これらは、後に宋の時代の大学者朱熹(しゅき)が特に重要なものとして選び出し、まとめたものです。
一方の「五経」は、孔子よりも前の時代から伝わる、より古い5つの経典です。孔子自身がこれらを学び、編集・整理したと伝えられます。
| グループ | 原典 | 内容 |
|---|---|---|
| 四書 | 論語・大学・中庸・孟子 | 孔子と弟子・孟子の教え。儒教の核心 |
| 五経 | 易経・書経・詩経・礼記・春秋 | 孔子以前からの古典。儒教の古い土台 |
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儒教は宗教か、思想か
儒教を語るとき、しばしば「これは宗教なのか、それとも道徳哲学なのか」という問いが浮かびます。
実際、儒教には両方の顔があります。一方では、仁や礼といった人間の生き方・社会道徳を説く実践的な思想・哲学です。孔子は、死後の世界や神々について多くを語ろうとはしませんでした。
しかし他方で、儒教には天(てん)への信仰、祖先の崇拝、孔子をまつる孔子廟での儀礼といった、宗教的な側面もはっきりと存在します。そのため本シリーズでは、儒教を「世界の宗教・思想の原典」の一つとして取り上げ、その原典と教えを解説していきます。
各記事の紹介
それでは、本シリーズ全6記事が、それぞれ何を解説するのかを紹介していきます。
記事①:孔子と『論語』
シリーズ第1弾では、儒教の開祖「孔子」と、その言葉を伝える最重要の原典『論語』を解説します。
孔子の生涯、弟子たちがまとめた『論語』の成り立ち、そして儒教の核心である「仁」と「礼」、理想の人間像「君子」までを扱います。
記事②:四書 ― 大学・中庸・孟子
シリーズ第2弾では、四書のうち『論語』を除く『大学』『中庸』『孟子』を解説します。
学びと政治の順序を説く「修身斉家治国平天下」、偏らない徳「中庸」、そして孟子の「性善説」と王道政治までを扱います。
記事③:五経
シリーズ第3弾では、孔子以前から伝わる古い経典「五経」を解説します。
占いの書『易経』、古代の政治記録『書経』、最古の詩集『詩経』、礼の記録『礼記』、歴史書『春秋』を、一つずつ扱います。
記事④:儒教の中心思想
シリーズ第4弾では、原典を貫く儒教の中心思想を、体系的に解説します。
5つの徳「五常(仁義礼智信)」、5つの人間関係「五倫」、親への「孝」、そして天命の思想までを扱います。
記事⑤:儒教の歴史と展開
シリーズ第5弾(最終回)では、儒教がどのように広まり、発展したかを解説します。
諸子百家から漢代の国教化、官吏登用試験「科挙」、朱熹の「朱子学」、王陽明の「陽明学」、そして日本など東アジアへの広がりまでを扱います。
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まとめ
本記事では、儒教の原典の全体像と、シリーズ全6記事が扱う内容を紹介しました。如何だったでしょうか。
儒教の原典は、孔子の言葉を伝える『論語』を核とする「四書」と、より古い「五経」からなります。仁・礼・孝といった教えは、宗教であると同時に実践的な道徳哲学として、東アジアの人々の生き方を長く形づくってきました。
私たち日本人の道徳観や礼儀の根にも、この儒教が流れています。原典をたどることで、その源を知っていただけたなら幸いです。
他の神話・宗教の原典も解説しています。全体の一覧は世界の神話・宗教の原典まとめからどうぞ。
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それでは次の記事も閲覧いただけると幸いです。
📚 シリーズ:儒教の原典解説(1/6)