当サイトを閲覧いただきありがとうございます。本記事は、世界の神話・宗教の「原典」を解説するシリーズの一篇で、「北欧神話」の原典をまとめた一覧ページです。
オーディン、トール、ロキ、そして世界の終末「ラグナロク」など、近年のゲームや映画でも人気の北欧神話ですが、ギリシア神話と同じく単一の聖典は存在しません。
北欧神話は、主に中世アイスランドで記録された2つの『エッダ』と、英雄伝説を伝える『ヴォルスング・サガ』という古典を通して現代に伝えられています。
本シリーズでは、北欧神話をこれらの原典ごとに、3つの記事に分けて詳しく解説します。このページでは全体像と、各記事が扱う内容を紹介します。
なお、北欧神話の神々や英雄の「強さ」については以前ランキング形式で紹介しているので、合わせて参考にしてみてください。
また、北欧神話以外も含む世界の神話・宗教の原典の総合インデックスは、以下のページからご覧いただけます。
北欧神話の原典の全体像
北欧神話の伝承は、もともと文字ではなく口承で語り継がれていました。それを後世に書き留めたのが、以下の2つの『エッダ』です。
この2つの関係を一言でいうと、『古エッダ』が断片的な古い詩の集まり、『スノッリのエッダ』がそれらを物語として読みやすく整理した解説書、ということになります。
| 原典 | 成立 | 性格 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 古エッダ(詩のエッダ) | 詩自体は9〜11世紀頃 | 古い詩の集成 | 神話詩と英雄詩。創世から終末、英雄譚まで |
| スノッリのエッダ(散文エッダ) | 13世紀(1220年頃) | 体系的な解説書 | 神話を物語として整理+詩作の手引き |
| ヴォルスング・サガ | 13世紀 | 英雄物語(サガ) | 竜殺しシグルズと呪われた黄金の一族の悲劇 |
本シリーズでは、この北欧神話をこれらの原典ごとに、3つの記事に分けて解説します。各記事の対応は、以下のとおりです。
それでは、各記事が何を解説しているのかを紹介していきます。
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記事①:古エッダ(詩のエッダ)
シリーズ第1弾では、最も古い原典『古エッダ』を、収められた主要な神話詩を一篇ずつ解説します。
世界の創成から終末・再生までを巫女が語る「巫女の予言(ヴォルスパー)」、オーディンの処世訓とルーン獲得を伝える「高き者の箴言」、巨人との知恵比べ、フレイの恋やロキの口論、そして花嫁に変装するトールの「スリュムの歌」など、神々をめぐる詩を詳しく扱います。
記事②:スノッリのエッダ(散文エッダ)
シリーズ第2弾では、北欧神話を最も体系的に伝える原典『スノッリのエッダ』を、その構成に沿って解説します。
中核である「ギュルヴィのたぶらかし」が語る世界の創造 → 世界樹と9つの世界 → 神々と宝物 → バルドルの死 → ラグナロクと再生という流れを、順を追ってたっぷり解説します。あわせて、詩の蜜酒など「詩語法」が伝える逸話も紹介します。
記事③:ヴォルスング・サガ(英雄伝説)
シリーズ第3弾(最終回)では、神々の神話とは趣の異なる、人間の英雄を描く『ヴォルスング・サガ』を解説します。
小人の呪われた黄金と指輪、名剣グラムによる竜ファフニル退治、竜の血で鳥の言葉を知る場面、戦乙女ブリュンヒルドとの悲恋と裏切り、そしてワーグナーやトールキンへの影響までを扱います。
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まとめ
本記事では、北欧神話の原典の全体像と、シリーズ全3記事が扱う内容を紹介しました。如何だったでしょうか。
北欧神話は単一の聖典を持たず、神々の世界を伝える2つの『エッダ』と、英雄の世界を伝える『ヴォルスング・サガ』によって現代に伝えられています。
その最大の魅力は、最高神オーディンさえも滅びる「ラグナロク」と、その後の「世界の再生」という、滅びと再生が一体となった独特の世界観です。
北欧神話以外にも、ギリシア・日本・エジプト・メソポタミアの神話や、キリスト教(聖書)などの原典を解説しています。全体の一覧は世界の神話・宗教の原典まとめからどうぞ。
北欧神話の神々や英雄の強さについては、こちらのランキング記事も参考にしてみてください。
それでは次の記事も閲覧いただけると幸いです。
📚 シリーズ:北欧神話の原典解説(1/4)