当サイトを閲覧いただきありがとうございます。 本記事は「有名な心理学実験」を一覧でまとめて紹介するものです。
心理学実験とは、人や動物を実際に特定の状況に置き、その行動や反応を測ることで、心の働きについての考えを確かめる研究のことです。頭の中で条件を動かして考える思考実験とは違い、実際に人を集めて行われ、数字として結果が残っているのが大きな特徴になっています。
ミルグラム実験やスタンフォード監獄実験、マシュマロテストのように、心理学の実験の中には、心理学に詳しくない人でも名前を聞いたことがあるくらい有名になったものがいくつもあります。結果が意外で、しかも人間について何か大事なことを言っているように見えるので、本や講演、ネットの記事で何度も紹介されてきました。
ただ、こうした有名な実験の中には、後の追試や、残された記録の調べ直しによって、結論が大きく揺らいだものも少なくありません。2010年代に心理学の世界で「再現性の危機」と呼ばれる見直しの動きが広がってからは、教科書に載っていた実験が次々と検証し直されています。
そこで本シリーズでは、実験の手順と結果を紹介するだけでなく、その実験の結論が今どこまで通用しているのかまで、1つの実験につき1本の記事で整理しています。本記事はその一覧で、気になった実験から個別の記事を読んでもらえればと思います。
服従・同調・集団の実験
まずは、周りの人や権威、集団の中に置かれたとき、人の行動や考えがどう変わるのかを調べた実験です。社会心理学と呼ばれる分野の中心になっている実験で、本シリーズの中でも一番数が多いジャンルになっています。
| 実験 | 概要 |
|---|---|
| ミルグラム実験 | 権威者の命令に、普通の人がどこまで従ってしまうのかを確かめた服従の実験 |
| スタンフォード監獄実験 | 看守と囚人という役割と環境が、人のふるまいをどこまで変えるのかを確かめようとした |
| アッシュの同調実験 | 明らかに間違った多数派の答えに、人がどこまで合わせてしまうのか(同調)を確かめた |
| 傍観者効果 | 周りに人がいると、なぜ緊急時に助けが遅れるのかを確かめた |
| 吊り橋実験 | 恐怖によるドキドキを、恋のドキドキと取り違えるのかを確かめた |
| ホーソン実験 | 照明や休憩などの職場の条件が、工場の生産性にどう影響するのかを調べた |
| 泥棒洞窟実験 | 集団どうしの対立がどう生まれ、どうすれば和解できるのかを探った |
| 認知的不協和 | 行動と考えが食い違ったとき、人が考えのほうを変えて辻褄を合わせるのかを確かめた |
| 単純接触効果 | 何度も目にするだけで、そのものへの好感が高まるのかを確かめた |
| 割れ窓理論 | 小さな乱れの放置が、より大きなルール違反や犯罪を招くのかを確かめた |
| 第三の波 | 普通の高校生が、全体主義にどれほど簡単に引き込まれるのかを授業で示そうとした |
| 青い目・茶色い目の授業 | 差別がどうやって生まれるのかを、子どもたちに身をもって体験させた授業 |
| 善きサマリア人の実験 | 困っている人を助けるかどうかが、性格より状況で決まるのかを確かめた |
| フット・イン・ザ・ドア | 小さなお願いを先に引き受けさせると、大きなお願いも通りやすくなるのかを確かめた |
| ランガーのコピー機実験 | 人が頼みごとの理由の中身を、どこまで考えずに応じているのかを確かめた |
| 没個性化 | 匿名になって集団にまぎれると、人の自制がゆるむのかを確かめた |
| 社会的手抜き | 大勢で作業すると、なぜ一人ひとりの力が落ちるのかを探った |
この中でも、ミルグラム実験とスタンフォード監獄実験は「普通の人が状況しだいで残酷になる」ことを示した実験としてよく一緒に紹介されますが、今の評価はかなり違っています。ミルグラム実験は条件を緩めた追試でも高い服従率が出ている一方で、スタンフォード監獄実験は看守役への事前の指示が録音で見つかり、実験そのものの信頼性が問われる状態になっています。
アッシュの同調実験とミルグラム実験には、反対する仲間が1人か2人いるだけで、同調や服従が大きく減るという共通した結果もあります。個人的には、2つの実験からこの点を一緒に読み取るのが、一番実用的な読み方なのかなと思っています。
また、泥棒洞窟実験はスタンフォード監獄実験とよく似た道をたどっていて、どちらも残された記録を後から調べ直した研究者によって、実験者の側が対立や残酷さをあおっていた可能性が指摘されています。集団の中で人が変わる様子を示した実験ほど、その場を作った大人の影響を差し引いて読む必要があるのかもしれません。
第三の波と青い目・茶色い目の授業は、どちらも心理学者ではなく学校の先生が教室で行ったもので、厳密な意味での実験ではありません。それでも、意味のない区切りや標語だけで、集団があっという間に排他的になっていく様子を描いた話として、心理学の教科書や授業でよく取り上げられています。ただ、第三の波については当時の記録がほとんど残っておらず、経過の多くは教師本人の手記によるものなので、事実の記録というより、考えるための物語として読むのがよいと思います。
善きサマリア人の実験、フット・イン・ザ・ドア、ランガーのコピー機実験は、どれも人を動かすのは中身より状況や形なのではないかという問いを扱っています。急いでいると神学生でも通り過ぎた、という結果ははっきり出ていましたが、小さなお願いや中身のない理由の効果は、その後の研究をまとめると、紹介されているほど大きくはなかったことが分かってきました。
没個性化と社会的手抜きは、どちらも集団の中で一人ひとりが見えなくなるときに何が起きるかを扱った実験です。社会的手抜きは78の研究をまとめてもよく再現されていますが、一人ひとりの働きが見えるようにすると小さくなりました。没個性化のほうは、匿名だと人は乱暴になるという元の考え方より、匿名だとその場のルールに流されやすくなるという見方が有力になっています。
学習と動物の実験
次は、経験によって行動や感情がどう作られていくのかを調べた実験です。人間を対象にしにくい長期間の観察や、学習の基本的な仕組みを調べる研究では、犬やネズミ、サル、ハトが使われてきました。
| 実験 | 概要 |
|---|---|
| パブロフの犬 | 合図だけで体が反応するようになる仕組み(条件反射)を明らかにした |
| ユニバース25 | エサも水も足りた環境で数が増え続けると、ネズミの社会がどうなるのかを観察した |
| リトル・アルバート実験 | 恐怖のような感情も条件づけで学習されるのかを、赤ちゃんで確かめようとした |
| ハーロウのアカゲザル | 子どもが母親に愛着を持つのは、ミルクのためか触れ合いのためかを確かめた |
| スキナー箱 | 行動が、その後の報酬や罰によってどう増えたり減ったりするのかを調べた |
| 学習性無力感 | 逃げられない経験が、その後の行動をどう変えるのかを調べた |
| 賢馬ハンス | 計算できると評判の馬が、本当に計算していたのかを確かめた |
| ラットパーク | 依存症の原因が、薬そのものか孤立した環境なのかを確かめた |
| ミラーテスト | 動物が鏡に映った姿を自分だと分かるのか(自己認識)を確かめた |
パブロフの犬は、ベルではなくメトロノームやブザーが中心だったという話を含めて、イメージと実際の実験が少し違っている例です。ユニバース25は、ネットでは「人類の未来を予言した実験」として紹介されることが多いのですが、カルフーン本人が問題にしていたのは空間の狭さではなく、一匹一匹が社会の中で果たせる役割が失われることのほうでした。
このジャンルには、リトル・アルバート実験やハーロウの隔離飼育の実験のように、今の基準では到底許されない実験も含まれています。一方で学習性無力感のように、発見した本人たちが50年後に解釈をひっくり返した研究もあって、結果だけでなく、その後の読み直しまで追いかけると面白いジャンルだと思います。
動物の実験を読むときに、いつも頭に置いておきたいのが賢馬ハンスの話です。計算ができるとされた馬が、実は質問する人の頭のわずかな動きを読んでいたという発見は、期待している人がその場にいるだけで結果が変わることを示し、その後の実験の作法を大きく変えました。依存症の原因を環境に求めたラットパークが追試で再現されなかったことや、魚がミラーテストに合格して議論が起きたことも、動物の心をどう測るかの難しさを表しているように思います。
子どもと発達の実験
子どもを対象に、成長の中で心の働きがどう変わっていくのかを調べた実験です。
| 実験 | 概要 |
|---|---|
| マシュマロテスト | 子どもが目の前の誘惑を我慢する力と、待つための工夫を調べた |
| ボボ人形実験 | 子どもが大人の行動を見ただけで、攻撃的なふるまいを学ぶのかを確かめた |
| ピグマリオン効果 | 教師の期待が、生徒の成績を実際に伸ばすのかを確かめた |
| 視覚的断崖 | はいはいをする頃の赤ちゃんが、もう奥行きを感じ取れているのかを確かめた |
| サリーとアンの課題 | 子どもが、他人の思い込みを理解できるようになる時期を調べた |
| ストレンジ・シチュエーション | 赤ちゃんと母親の結びつき(愛着)の型を見分けるために考えられた |
| ピアジェの保存課題 | 見た目が変わっても量は変わらないことを、子どもがいつ理解するのかを調べた |
マシュマロテストは、もともと「どうすれば子どもは待てるようになるか」を調べるための実験でした。それが追跡調査をきっかけに「待てた子は成功する」という話として広まり、2018年の大規模な追試で見直されることになった、という経過そのものが、有名な実験がたどりがちな道をよく表していると思います。ピグマリオン効果も、教育やビジネスの世界では「期待をかければ伸びる」と言い切って紹介されがちですが、元の実験で差が出たのは1年生と2年生だけでした。
視覚的断崖とサリーとアンの課題は、どちらも結果そのものは今もよく再現されているのに、その意味の読み方が大きく変わってきた実験です。赤ちゃんが深い側を渡らなかったのは高さが怖いからではなく、自分の体で越えられるかを判断していたからだという見方や、心の理論の発達を、自閉症の説明やAIの能力の物差しにまで使ってよいのかという議論は、今も続いています。
ストレンジ・シチュエーションとピアジェの保存課題は、どちらも子どもに同じ手順を試して、反応の型を読み取る方法として、今も発達心理学の基本になっています。ただ、札幌の研究で回避型の赤ちゃんが1人もいなかったことや、いたずらテディが列を崩すと正解が増えたことは、その手順が子どもにとってどんな場面に見えているかによって、結果が大きく変わりうることを示していました。
記憶と思い込みの実験
人が覚えたことをどう忘れ、どう作り変えてしまうのか、そして期待や思い込みが体の感じ方まで変えてしまうのかを調べた実験です。
| 実験 | 概要 |
|---|---|
| ツァイガルニク効果 | やり終えた作業と途中で止めた作業で、記憶の残り方が違うのかを確かめた |
| エビングハウスの忘却曲線 | 覚えたことが、時間とともにどう忘れられていくのかを測った |
| ロフタスの目撃証言実験 | 後から聞いた言葉や情報で、目撃した記憶がゆがむのかを確かめた |
| シロクマ実験 | 考えないようにすると、かえってその考えが浮かぶのかを確かめた |
| プラセボ効果 | 薬の成分ではなく、効くと信じることで症状が良くなるのかを確かめた |
| ローゼンハン実験 | 精神科の診断が、健康な人と病気の人を本当に見分けられるのかを確かめようとした |
| モーツァルト効果 | モーツァルトの音楽を聴くと、知的な能力が上がるのかを確かめた |
| 高齢者プライミング | 気づかないうちに頭に浮かんだイメージが、行動まで変えるのかを確かめた |
| ショッピングモールの迷子実験 | 体験していない出来事の記憶を、人に植え付けられるのかを確かめた |
| マジカルナンバー7 | 人が一度に頭にとどめておける量に、どんな限界があるのかを論じた |
このジャンルには、名前だけが有名になって、元の数字の意味が知られていない実験が多いように思います。エビングハウスの忘却曲線の「1日で74%忘れる」という説明は数字の読み違いですし、プラセボ効果の「偽薬でも3人に1人に効く」も、自然に治った分まで数えた数字でした。ツァイガルニク効果とシロクマ実験は、どちらも研究をまとめたメタ分析で、有名な結論がはっきりしなくなった例になっています。
一方で、ロフタスの目撃証言実験は、後から聞いた言葉で記憶が変わってしまう現象が何度も確かめられていて、DNA鑑定で明らかになった冤罪の多くに目撃証言の誤りが関わっていたことからも、現実の裁判にまで影響を与えた研究だと言えると思います。
反対に、社会に与えた影響の大きさに比べて、証拠のほうがずっと弱かったのが、ローゼンハン実験とモーツァルト効果です。ローゼンハン実験は精神医学の診断基準の見直しにまで影響したとされながら、記録との食い違いから捏造が疑われるようになり、モーツァルト効果は、15分ほどで消える小さな結果が、州が新生児にCDを配る話にまで広がりました。
高齢者プライミングは、言葉ひとつで歩く速さまで変わるとされた実験でしたが、追試では、変わっていたのは学生ではなく実験者の思い込みのほうだった可能性が示されました。ショッピングモールの迷子実験やマジカルナンバー7のように、結果は再現されていても、「記憶とは何か」「何を数えたのか」で読み方が大きく変わる実験も、このジャンルには多く含まれています。
自分と体の実験
自制心や姿勢、体の感覚、そして「自分で決めた」という感覚まで、自分というものがどこまで確かなのかを調べた実験です。
| 実験 | 概要 |
|---|---|
| 自我消耗 | 意志の力(自制心)は、使うと減ってしまうものなのかを確かめた |
| パワーポーズ | 力強い姿勢をとるだけで、自信やホルモンまで変わるのかを確かめた |
| ラバーハンド錯覚 | 「これは自分の体だ」という感覚が、目と触覚からどう作られるのかを探った |
| リベットの実験 | 「自分で決めた」という意識が、脳の準備より先なのか後なのかを確かめた |
| 退屈より電気ショック | 何もせずにただ考えて過ごす時間を、人がどれくらい楽しめるのかを確かめた |
自我消耗とパワーポーズは、どちらも自己啓発の本で広く紹介されたあとで、大規模な追試によって効果がほとんど見られなかった実験です。数百本の研究やTEDトークの何千万回の再生があっても、それだけでは確かさの証拠にならないことを、再現性の危機を象徴する例として示しています。
一方で、ラバーハンド錯覚とリベットの実験は、現象そのものはよく再現されているものの、それが何を意味しているのかをめぐって議論が続いています。自分の体や意志の感覚が、思っているよりずっと頭の中で組み立てられたものらしい、という点は、どちらの実験からも見えてくるように思います。
退屈より電気ショックの実験は、何もせずに自分の考えだけと向き合う時間を、人が思った以上に持て余すことを示しました。ただ、ボタンを押した理由の多くは好奇心だったという指摘もあり、「考えるより痛みのほうがまし」とまで言い切れるかについては、反論が出ています。
知覚と注意の実験
次は、人が目の前のものをどう見て、何に気づき、何を見落とすのかを調べた実験です。
| 実験 | 概要 |
|---|---|
| 見えないゴリラ | 注意を向けていないものは、目の前にあっても見えないのかを確かめた |
| ストループ効果 | 文字の意味が、色を答えるという別の作業をどう邪魔するのかを調べた |
| カクテルパーティー効果 | 騒がしい中で、聞きたい声だけをどうやって聞き分けているのかを調べた |
| サブリミナル広告 | 気づかないほど短い刺激で、人の購買行動を動かせるのかを示そうとした |
| 変化盲 | 目の前の光景の大きな変化に、人がどこまで気づけるのかを確かめた |
見えないゴリラの実験は2004年にイグノーベル賞を受賞していて、笑える実験として紹介されることも多いのですが、その後の研究では経験を積んだ放射線科医でも、肺のCT画像に紛れ込ませたゴリラの8割を見逃したことが分かっています。ストループ効果や、同じシモンズが関わった変化盲の実験と並んで、本シリーズの中でも結果が今もそのまま通用している実験の1つになっています。
反対に、気づいていない情報がどこまで人に届くのかについては、有名な話のほうが先走っていた例が目立ちます。騒がしい中でも自分の名前は聞こえるというカクテルパーティー効果は、実際に気づいたのは多くの実験で3人に1人ほどでしたし、サブリミナル広告の出発点になった「コーラを飲め」の実験に至っては、実際には行われていなかったことを本人が後に認めています。
判断と好みの実験
最後は、人が何かを選んだり、評価したり、推論したりするとき、その判断が何に動かされているのかを調べた実験です。
| 実験 | 概要 |
|---|---|
| 選択盲 | 自分が何を選んだのかを、人はちゃんと分かっているのかを確かめた |
| 白ワインの色の実験 | ワインの色が、香りの感じ方や言葉での表し方をどこまで左右するのかを確かめた |
| ペプシ・チャレンジ | ブランドを知っていることが、味の好みをどう変えるのかを確かめた |
| ドクター・フォックス効果 | 話し方のうまさが、講演の中身の評価をどこまで左右するのかを確かめた |
| ウェイソンの選択課題 | 人が「もし〜なら」という決まりを、論理的に確かめられるのかを調べた |
選択盲、白ワインの色の実験、ペプシ・チャレンジは、どれも自分の好みや感じ方は、自分が一番よく分かっているという思い込みを揺さぶる実験です。すり替えられた写真の選んだ理由を語ったり、ラベルを見ただけで同じコーラの評価が変わったりする結果は、私たちが語る「好きな理由」が、思っている以上に後から作られていることを示しています。ただ、白ワインの実験については、「専門家でも赤と白の区別がつかない」という紹介のほうが、元の実験より大きく広まっているので注意が必要です。
ドクター・フォックス効果は、40年後に同じ映像を使って再検証されたという点で、本シリーズの中でも珍しい実験です。高い評価そのものは再現されましたが、聞き手は「学んだ」とは思っていなかったと分かり、元の論文の解釈のほうが見直されました。ウェイソンの選択課題は、正解が1割に届かないという結果が今も変わらない一方で、中身をお酒と年齢に変えるだけで74%が正解することから、人は論理の形より、中身と経験を手がかりに考えていることを示す実験として読まれています。
有名な実験を読むときに気をつけたいこと
ここまで紹介してきた実験の個別の記事を書いていて、私が繰り返し感じたのは、有名な実験ほど「元の実験の規模」と「その後どう確かめられたか」が一緒に語られることが少ない、ということでした。
たとえば吊り橋実験で、揺れる橋の上で声をかけられた男性のうち実際に電話をかけてきたのは9人、比較用の橋では2人でした。マシュマロテストで将来の学力との関係が報告されたのも、恵まれた家庭の数十人のデータで、リトル・アルバート実験に至っては、対象は1人の赤ちゃんだけでした。どちらも結論の分かりやすさに比べて、元のデータはかなり小さかったことになります。
また、スタンフォード監獄実験やホーソン実験のように、残された記録を後から調べ直すことで、語られてきた話とは違う経緯が見えてくる場合もあります。実験の結果を知るときには、それがどれくらいの人数で行われ、その後に誰かが確かめ直したのかを一緒に見ておくと、紹介のされ方に振り回されにくくなるのではないかと思います。
まとめ
本記事は有名な心理学実験を一覧で紹介しました。如何だったでしょうか。
心理学の有名な実験は、どれも結果が意外で、人間について何か大事なことを言っているように見えるからこそ、広く知られるようになったのだと思います。一方で、その中には後の研究で見直されたものも多く、「どんな結果が出たか」と同じくらい、「その結果が今どう評価されているか」を知ることに意味があると私は考えています。
個別の記事では、それぞれの実験の手順と数字、追試や再検証の中身まで詳しく紹介しています。気になった実験から読んでもらえればと思います。
なお、当サイトでは、実際には行われない頭の中の実験を集めた「有名な思考実験」や、判断の偏りを扱う「認知バイアス」の一覧も公開しています。心理学実験と合わせて読むと、人の考え方の癖がより立体的に見えてくると思います。
人の判断や集団のふるまいを別の角度から扱った「世界のパラドックス」や「有名で面白い法則」の一覧もあります。
それでは次の記事も閲覧いただけると幸いです。
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📚 シリーズ:有名な心理学実験(1/59)





























































